2010年9月30日木曜日

日仏の保育感の違い

フランスの保育は日本とくらべるとずいぶんクールといいますか、適当といいますか。

つい先日、シッターしている男の子を幼稚園にお迎えにいったら、直径3センチくらいのたんこぶができていてかなり目立ったので保育士さんにどういうことで怪我をしたか聞いてみました。

すると、、、


彼からはなにも聞いてないから知らないわ。

と、さらりと言われました。

泣いたら私も気がつくけれど泣かなかったから気がつかなかったということだし、泣かなかったのだからたいしたことでは無いということよ。

とも。


幸い彼は自分で転んだ状況を説明できたので親にも多少説明できたのはよかったものの、私が人目で気づいたおでこのわりと目立つ外傷。

転んだ瞬間はともかく、その後も一日中気づかないとは、いったいどこを見ていたのかと思ってしまいます。

しかし、フランスでは先生は悪くないんです。むしろ子どもがしっかり自分の要求を主張できなかったことを取り上げられます。

彼は割とおとなしいタイプの子なので大きな声で先生を呼んだり泣いたりしなかったようなのですがそういう場合、彼が保育士にきちんと言いにいかなかったのが悪い、ということになります。そう、これが恐るべしフランチスタイル。しっかり自分の意見を言う、要求があればしっかり伝えるというのが大切だから、という立派な理由があります(多分大人に都合のよいときだけ)。そしてみんなそれに納得します。保育士さんを責める人はまずいません。フランス人にとっては普通なのです。

彼の父親(母より先に帰ってきた)も別段怒りもせず、青あざの広がりをおさえるハーブのオイルを塗りこんでおしまい。保育士の対応は全然気にする様子なしでした。

サービス大国の日本人の保護者にとっては驚きですが、仏在住のお子さんをお持ちの日本人の皆さんは驚いてばかりではいられません。これがフランスのやり方なのですから極東のアジア人の意見なぞ通るわけもなし、これをいかに受け止め、どうしたらそこに適応していけるのか考えないといけなくなります。

つづく?

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