オペラ近くにあるパッサージュでなにやらエキゾチックなお昼ご飯を食べ、そこから徒歩5分くらいのところにある旧国立図書館へ行きました。リシュリュー通りに面していてリシュリュー図書館ともいいます。
さ て閲覧室はただ広いだけでなく,空間を3行3列に分割して上にふわっと9つの ドーム(天蓋付)をあげ,それを16本のほっそりした鋳鉄の柱でうける。このデザインは薄茶の洋傘を9つ開いたようで,ドーム建築に本来的な重厚な意匠を 反対の軽妙な意匠に転換している。それは部材寸法の細い鉄骨造を用いているからで,設計者ラブルーストの独創である。そして彼はここにその時代最祈の図書 館空間を創造したのである。
また閲覧ホールの3方の各面(ホールからの出入口を除く)に4段のバルコニー式書棚(1部力タログ等あり)を 設け,その上の3連アーチにはセルリァンプ ルーの空を主とした樹木の壁画が描かれている。閲覧机の配置は左右2区に分れ,左区には灰色のノート形パソコンが集中しておかれていた。なお入退館管理は 入口のボックスで机の番号をチェックするだけであった。閲覧ホールの奥は出納空間で,上には半楕円ドームが上り,一番奥の倉庫入口を除く壁面は閲覧ホール と一連のバルコニー式書棚である。そして書庫入口には一対のカリアタイド女神像がある。書庫には入らなかったが,写真をみると中央吹抜の鉄骨造4階であ る。(http://www.lib.ynu.ac.jp/ANNAI/KANPOU/20-2/france.html)内部の詳細のある記事の抜粋
ものすごく美しくて機能的。建物自体がアート作品。こんなに素晴らしい閲覧室があるとは知らずに行ったので、衝撃的なくらい感動でした。この空間にいるだけでインテリな気分になります。写真の閲覧室はドアが閉まっていて、窓越しに見学したのですが(写真はhttp://homepage.mac.com/kch_kato/paris/architecture/Labrouste_BNF.htmlより拝借)ここと同じようなつくりの入室可能な閲覧室があって、おじゃましてきました。そこは歴史、美術史の研究者、学生のための予約制閲覧室となっていて、他の分野の学生は登録の上、5回までという制限つきの利用が 許されているとのことで、ちょっと敷居が高い雰囲気。登録カウンターを案内してもらいましたが、お呼びでない感じと、貴重な5回という機会をここで使ってしまっていいものかという考えが頭をよぎり、すごすご退却。
この図書館で催されている話題の展示会をみたあと、中庭で一休みし、すぐ近くのパレロワイヤル公園の木陰で噴水を見ながら読書。A.Sニイルの教育の本を読んでいます。シュタイナーの批判も入っていて、二人の違いがおぼろげながら見えてきたところです。
そんな公園読書もなかなかよかったのだけど、天気がいいといえども結構肌寒く、やっぱりこの豪華な閲覧室を利用すればよかったとちょっと後悔でした。
夕方予約していた日本人の元美容師さんに髪の毛を切ってもらいなかなかいい気分で帰宅。のんびりパリで過ごしたのは実はとても久しぶりで、良い気分転換になりました。
同じくラブルーストによる設計の図書館 http://www-bsg.univ-paris1.fr/home.htm
日本内外の図書館界の最新情報がみられるサイトhttp://current.ndl.go.jp/ca1339
http://homepage.mac.com/kch_kato/paris/architecture/Labrouste_BNF.html
写真はこちらのサイトから使わせていただきました。
0 件のコメント:
コメントを投稿