2009年11月1日日曜日

お話会 10月31日

今日はブリュッセルの外遊びの会の主催で会員の保護者向けのおはなし会を開きました。テーマは「自分が好き、といえる子に」でした。日ごろの子育てのお悩みについてのお話についてみなさんと意見交換と日本の子どもの自己肯定間の低さについてなどが主な内容でした。自分が好き、といえる子どもになるには、お母さんやお父さん、身近な大人に「あなたが大好き」といわれることが必要でしょう。自分が愛されている自身がある子どもは人にも優しくできます。優しくされたことがないのに、もしくは十分愛をもらっていると自分が感じていないのに、他の人に自分の愛情をわけようとは思えません。自分の子どもの自慢をするよりは自分の子どもの悪いところを言い合うのは、すべての国の人に共通するものではありません。日本人の謙虚な国民性も絡んでいるのでしょうが、それでも、例えば親同士のおしゃべりの中で、子どものマイナス面をはなしているときにそれを子どもが聞いてしまうことなどは、注意して咲けることができるでしょう。子どもは基本的には褒められたいです。母親というのはいつも子どもと一緒にいるし、子どもが一番甘えられる存在なので、よいところよりも、子どものわがままさなど、悪いところばかり目だって見えます。それでも、他のお母さんから見れば、ものすごくうらやましく見える部分もあったりするものです。このあたりはお母さん方同士で具体的に他のお子さんのよいところを話あったりして、みんな「よその子」はよいところもきちんとみているのに、自分のお子さんのよいところにはなかなか気が付かないというのが面白いところでした。どんなことでもよいので、一日最低3回はその子のありのままを受け止めてあげるための言葉がけをしてみる、というのはどうでしょう?うまくできたことをを褒めるのではなくて、なるべく当たり前とおもっているようなことを喜ぶとよいと思います。しっかり2本足で歩けることだってよいのです。なにかできたときばかり大喜びするのも考えものです。むしろ、「なにもできない自分でも、間違ってしまった自分でも、お母さんは自分のことを大好きでいてくれる。」と子どもが思えるように声をかけたり、スキンシップを取りましょう。

子育てには唯一一つの正解はありません。誰かにアドバイスをもらっても結局は自分がどうするかです。お話会終了後は自分の内面と向き合うことの大切さについて話が膨らみました。
母親としてでも、妻としてでもない、自分自身とじっくり向き合う時間。子育てをしながらなかなかとれるものではありませんが、参加者の中にはセラピストのブログを読んで子そだてとは切り離して、自分の心の持ちようについて考える時間をもつことでずいぶん子育てに対しても気持ちがかわって悩みがなくなった(あるけれど気がかりにならなくなった)という方もいらして、非常に深いところまで話をすることができました。参加してくださったみなさん、お忙しい中どうもありがとうございました。

11月2日は外遊びとクリスマス人形劇があります。お楽しみに~。

※今回紹介したテキストは塩見先生の「親子ストレス」佐々木正美先生の「子どもへのまなざし」という本です。外遊びの会の文庫で貸し出ししています。

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