【政府予算案】平成22年度政府予算案の概要(
12月25日、政府予算案が閣議決定されました。初等中等教育局関係は以下の通りです。〔単位:百万円(括弧内は前年度)〕
○公立高校の授業料無償化及び高等学校等就学支援金の創設
393,269( 0)
概要:家庭の状況にかかわらず、全ての意志ある高校生等が安心して勉学に打ち込める社会をつくるため、公立高校の授業料を無償化するとともに、私立高校生等については、高等学校等就学支援金を創設することにより、家庭の教育費負担を軽減する。
○義務教育費国庫負担金等 1,596,527(1,654,045)
概要:教員が子どもと向き合う時間を確保するとともに、新学習指導要領の円滑な実施を図るため、4,200人の教職員定数の改善及び7,000人の退職教員や社会人等の活用を図り、教員が教育に集中できる環境をつくる。
○全国的な学力調査の実施 3,317(5,780)
概要:義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、そのような取組を通じた教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。また、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
○地域に根ざした道徳教育の推進 706(1,336)
概要:学校・地域の実情等に応じた多様な道徳教育を支援するため、全国的な事例収集と情報提供、自治体による多様な事業への支援を行うことにより、道徳教育の充実を図る。
○外国語教育の推進 258(900)
概要:小学校外国語活動の導入等、新しい学習指導要領の実施に向けた条件整備を重点的に実施する。なお、「英語ノート」等については、平成23年度の小学校第5・6学年の児童等に対しては、これまでどおり無償配布する。
○芸術表現を通じたコミュニケーション教育の推進 10( 0)
概要:コミュニケーション教育推進のための具体的な指導法の開発等を行うこととし、「子どものための優れた舞台芸術体験事業」における成果や課題などを活用しながら、芸術表現を通じたコミュニケーション教育の推進を図る。
○生徒指導・進路指導等の取組の推進 491(1,237)
概要:生徒指導・進路指導は教科指導等とともに初等中等教育段階における学校教育の根幹となる重要な要素である。生徒指導では、問題行動等が複雑化・多様化し、対応・解決が一層困難な事例が増加しており、進路指導では、生涯にわたるキャリア形成の基本となる能力・態度を育成することが重要となってきており、全国的な充実が課題である。これらの課題への対応・対策として、外部機関等との連携協力、専門的人材の活用、対応プログラムの開発など様々なアプローチにより、事業を実施し、その有効性の検証と成果の普及を図る。
○幼児教育の推進 20,526(20,515)
概要:幼児教育の推進を図るため、幼稚園就園奨励費補助による保護者負担の軽減、幼児教育に関する諸課題について調査研究などを行う。
○特別支援教育の推進 7,973(8,011)
概要:幼稚園から高等学校までを通じて,発達障害を含む障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、子ども一人一人の教育的ニーズに応じた適切な指導及び必要な支援を行うため、就学指導コーディネーター等の活用を含めた特別支援教育の体制整備を総合的に推進する。
○外国人児童生徒教育の推進 16(301)
概要:公立学校に在籍する外国人児童生徒数や日本語指導が必要な外国人児童生徒数の増加を踏まえ、外国人児童生徒の学習を総合的に支援する取組を行う。
○教員の資質向上 469(1,216)
概要:教員養成・採用・研修の各段階を通じて教員の資質向上を図るため、教員免許制度の抜本的な見直しを含め、教員の資質向上策について総合的な調査・検討等を行う。
○学校運営支援事業等の推進(コミュニティ・スクール等) 300(664)
概要:保護者、地域住民が学校の運営等に関わり、保護者と学校と地域の信頼関係を深めるために、コミュニティ・スクールや学校評価・情報提供等の学校運営の充実・改善の取組を一層推進する。また、「質の高い教育」を提供する理念のもと、全ての人にとって適切かつ最善な教育が保障されるよう学校教育環境を整備し教育格差を是正するため、初等中等教育改革の推進、帰国・外国人児童生徒の受入体制の整備を図る。
詳しくは、文部科学省ホームページをご覧ください。
(※文部科学省ホームページへリンク)
□【シリーズ】「放課後子ども教室推進事業」(放課後子どもプラン)(第32回) 〔生涯学習政策局生涯学習推進課〕「放課後子ども教室推進事業」は、放課後や週末等に小学校の余裕教室等を活用して、子どもが安全・安心な場所で学習や体験活動・ 交流活動の取組を実施するものです。シリーズ第32回として、愛知県岡崎市の取組をご紹介します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~学校・家庭・地域の連携を密にする「放課後子ども教室」愛知県岡崎市立細川小学校長 佐宗正義本校は全児童503名の郊外に位置する田園の多い学区です。通学区域も広いことがあって、 帰宅後の遊び相手がごく限られた子に限定せざるを得ません。こうしたことから、「進んで地域の~人・もの・こと~に学び、 地域と連携を深めて開かれた学校づくりをめざす」 を毎年重点努力目標にあげてきました。このような学区の事情からか昨年開設された「放課後子ども教室」 は当初から保護者の関心は大変高いものでした。 用意されたPTA研修室だけではとてもスペースが足りそうもなく、 対象学年を3年生までと限定し定員40名の登録制で試行的にスタートすることになりました。教室は後半分を畳で敷き詰め、周りに書架を並べて腰掛けても、 座っても、寝そべっても自由に活動できるように環境を整えました。開設当初は、異学年交流はほとんど見られませんでしたが、 徐々に室内外での遊び、 ボランティアさんを囲んでの活動にごく自然に異学年交流が見られ るようになリました。 年長の3年生がリーダーとなっている集団ではほとんど争う姿は見られず、 私自身が経験した年長者がまとめる子ども社会特有の集団を思い出 させてくれました。今では無償ボランティアも、将棋、民謡、 折り紙、読み聞かせ、書道と幅広い分野にわたって学区在住の方々の登録があり、 子どもは自由参加ですが、高齢者の方々との交流を心待ちにしているようです。2年目の今年度も対象は3年生までとしましたが、 定員3倍余の123名の希望者があり、 2名の管理指導員だけでは目が届かないと懸念していたところ、 保護者が毎日交代でボランティア見守りをしてくれることになり、 希望者全員の登録を認めました。 見守りの保護者も積極的に子どもの輪の中に参加してくれ、 子どもの実態に触れることができ、よい勉強になると喜んでくれています。
さて、どんな感想を持ちましたか?「キャリア教育」、「外国人児童」など、ちらっと読みだけでも日本がどうしたいのか、ということはわかるんですが、「英語ノート」「教師の質向上」「生徒指導」など、私には「???」な言葉が目白押しです。文科省の提言や決めごとっていつも理想は立派だけど手段となると重要単語の切り張りみたいな印象なんですよね。思考が浅く「根」が無いと思います。日本にもすばらしい先生はいるんですがエリート教育推進派の「偉い」方の意見が強いようで、善良な市民代表的な先生が頑張って嘆願してもなかなか国民に届かないんですよね・・・。早期の外国語教育で巻き返そうというつもりなのでしょうが、またどうも方向を間違っているような・・・。きちんと教えられる教師もいないからとりあえずありあわせの教師でも対応できる「ノート」でっていうのなら、日本人の英語嫌いが進むだけのような気は・・・しないんでしょうね。やっぱりゆとり教育の痛手を味わってもこれってことは、なんでこんなに思いっきり方向を間違えてしまうんでしょう。私は「根」が無いからだと思っています。根がしっかりしていない植物はどんなに水や養分があっても実りません。ふわふわ浮き草のように世間の評価に翻弄されてうわべだけ取り繕っているようにしか感じられないのは私だけではないはずです。「英語」「外国語」教育と書くのも不思議です。異文化を知るための外国語という意味を込めたいのならフランス語もアラブ語も中国語もやって欲しいところですね。世界は英語圏だけでできているわけではありません。むしろその事実を教えることが異文化教育ではないでしょうか。ああ、本当に真意が理解できなくて困ります。
近況
今日明日と職場の研修です。研修先でシンクロニシティがあってちょっと運気が上昇している気がします。冬休みはやること山積みですが、とにかくするべきこと、目の前のことに没頭できるように頑張ります。
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