年末、雨でつやつやのシャンゼリゼ通り。
新婚旅行でパリを訪れた友人夫婦と観光してきました。
いくつものパリ関連のブログにこの時期かなりな高確率で見つけられるこの写真。
・・・・・まばゆい。
一体どれくらいの電気を消費しているのでしょう?
ここに来た人はこのまばゆさに陶酔されて、「さぞ浮かれた気分になるのだろうな~」
「やっぱり♪おおシャンゼリゼ~と自然に口ずさんでしまうんだろうな~」と思われるでしょう?
でも、私の勝手な分析では、実は意外とその逆にシャンゼリゼ通りには人を内省的にさせる特別な力があるんです。
といっても、パリブログやパリ在住の方のface bookををいくつか読んでいてなんとなく感じただけなのですが、何故かここを訪れた人はこのお決まりのイルミネーション&凱旋門の景色というド派手な写真をアップしながらも、文章はとてもある意味地味な、内省的な表現をしている人が多いんです。
例えば「自分の人生が充実しているな、と感じた」とか、「普段の自分の生活ってOOだなぁ」というもの。
それはやはりこの圧倒的な非現実感がなす技なのだと思います。
この不況の折、シャンゼリゼ通りに来て、「ここが自分の居場所、落ち着くわ~」と思う人はあまりいないでしょう。むしろ、非現実的な場所に来たと感じる人が多いはず。そしてふと、「なんで自分は今ここに居るのだろう・・・」考えてしまうんではないかと思います。
人は、現実とは違う場所にポッと立たされると無意識に現実の世界の自分について思いをめぐらし始めるものなのではないか、と。しかもシャンゼリゼ通りってこれ以上ないくらいにひたすら「歩く」ための通りですよね。歩くと頭がよく働くとはよく言われますが、ここに来た人はこの「内面を見つめる」・「思考がよく働く」というダブルの作用でついついしみじみしたことが書きたくなってしまうのではないか、と。
自分を見つめ直したいときには家に閉じこもってじっと考えるよりも冬のシャンゼリゼ通りをてくてく歩くほうが効果的とは面白いですよね!
かく言う私も「人生って・・・・」とシャンゼリゼ通りの魔法にしっかりかかってきましたよ。
「あ~ら、私はシャンゼリゼが一番しっくりくる場所よ、非日常ではないわ おほほ~」
という方にはまったく共感していただけない庶民派感覚なブログですが今年も応援どうぞよろしくおねがいします!
2 件のコメント:
初めまして、こんにちは。
Twitter経由でこのブログに辿り着きました。実は年末年始にパリ旅行をして、カウントダウンにシャンゼリゼに行ったのですが、その時、「シャンゼリゼの魔法」にすっかりかかってしまった一人です(笑)。元旦の自分のブログを改めて読み返してみたら、正にこのブログに書かれている通りの事を書いていました。目から鱗でした。
Cruasan さん、こんにちは。実はCruasanとはすでにお知り合いです~!コメントありがとうございます。twitterでメッセージ送ります。
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