2011年9月22日木曜日
フランスの2年生の放課後
引き続き同じ家庭の子の放課後のお世話をしています。2年生になった女の子と年長さんになった男の子。相変わらず子どもらしくてかわいい二人です。
今年度から高校まである近くの私立のカトリックの小学校にいくことになって、お姉ちゃんのほうはどっさり宿題がでるようになり、私も一緒に毎日格闘しております。
普通、公立の小学校では翌日の分の宿題がでます。しかも一年生なら15分もかからないで終了する量でした。新しい学校では、約一週間分前もって宿題が出され、前日までに済ませておくシステム。予習がしっかりできるようになっています。この予習が前提なので、逆に言えば予習をしないと授業についていけなくなる可能性がありますが、もともとこの学校を選ぶ家庭は教育への意識が大高いので、親は熱心に予習をさせているようです。
余裕のあるときや週末にまとめて準備ができるので頑張れば平日は疲れた子どもを無理やり机に座らせなくともよくなるので、先に先に、と宿題がでるのはすごく良い考えだとおもいます。自分のペースで進められます。
ところで、日本ではフランスの学校というとみんなカトリック?というイメージがあるようですが、フランスの公立学校、つまりほとんどの学校は特に宗教とは何の関係もないことになっています。フランスの学校教育の発達史において、(日本の友人などが言っていました)ライック、つまり公教育が無宗教であることはとても重要なポイントと認識されています。なので、彼らの学校はとても珍しい宗教が母体になっている学校です。
ここヴェルサイユはとても「変な」(と、奥さんが良く形容する)土地です。「変な」の意味するところは、ものすごーく保守派な、伝統を受け継ぐ、クラシカルな、という言葉と取替えられます。丘の上の教会が、街の中心の役割をまだしっかりと果たしているのが分かるんです。子どもの交流範囲は「カテ」と略される教会学校で広がり、お母さんがその昔お父さんに出会ったのは教会の寄り合い、子どもを迎えに来て校門で待つ母親たちは、日曜日の教会であったときのつづきの内輪話をしています。
私はというと、今パリの中心地などではあまり見ない典型的なフランス家庭の日常生活を内側から見させてもらえて、とても面白がっています。
この学校のことは、またおいおい書いていきたいと思います。
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2 件のコメント:
kazoo320
国が変われば、教育方法も変わりますよね。
海外は単一宗教の国が多いので、学校全てがそれだと思われがちですよね。
学校事情は、どこの国も様々な問題を抱えていますね。
ところ変わればというところもあり、似ているところもありです。公教育以外の選択肢が少ないは日本と似ています。フリースクールなんてきいたことがないですし。
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