2012年8月30日木曜日

方法序説を読んでみる



全然読んでいなくてブックオフに売り飛ばすつもりが面白くなって捨てられなくなった本。

デカルト先生の方法序説。とっつきにくいタイトルと勝手に超難しい哲学本のイメージがあったけれど、意外ととても読みやすくて名言がぎっしり詰まっていてさすがの名著。

結局デカルトみたいにいっつも難しいことを考えて思考の実験を繰り返している人でも、こういう風なことを言っている。自分の体を置いている世界での日常を『仮の宿』として過ごさなければいけない以上、そこでの生活を堅実に穏健に歩むんだ。と。

当たり前なのだけど、脳みそが常に抽象世界に常にトリップしているような超人でも、実際朝起きたら顔洗うし、買い物したり眠ったり、近所の人に会ったら挨拶したり、明日の講義の準備のプリント容易したりするわけで。

そういうことを

僕は丁寧に極端とは程遠いやり方でこなしていくんだ、


とデカルトが言っている。

へぇー へぇー へぇー。超意外 (・ロ・)

どうやらなんにでも本気出すタイプだったらしい。

急に親しみをもってしまう。彼の身近に居た人や、他人から見える生活者としてのデカルトにとってはこちらがリアルな姿だろうし。リアルな世界に肉体を持つものとしての自分と、思索の世界、自分の肩入れしている仕事の世界に没頭、冒険する意識レベルの自分。
全部を意識下に置こうとしていたのがなんとなく感じられて、

やっぱり本当の賢人は違うわと思ってしまいます。

パリ大の別称としても採用されるわけだ。とか。

現代にも何かに優れた人は居るけれど、極端な生活趣向を持っていそうな偏ったタイプが多いような?学問が細分化に細分化を重ねているから?昔の天才みたいなマルチな才能でそれと同時に生活者でもあってリアルライフに生きていることを実感できてるっていうバランス人間って、育ちにくいんだろうな。


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