フランスは9月から新学期。それにあわせて私も今月から新たな生活が始まりました。
今月はあたらしい家庭のシッター、10月からは学校が始まります。来月からは授業と仕事とフランス語を両立しないといけないので、今月は仕事とフランス語メインの月でした。
仕事は今度もシッターです。全く日本にゆかりのない普通のフランス人家庭。日仏家庭だとどうしても日本語を話すことになってしまうので、自分で希望してフランス人家庭を探しました。語学を学ぶには最適な環境です。
それから来月から学校に通うことを想定した生活リズムをつくることも意識していました。フランス語はメインの目標というほど意識していませんでしたが、今月はわりとモチベーションが高く、バカンスに持っていかなかった単語帳を再びはじめました。それから2週目あたりからi pod の偉大さに気づき、ほぼ平日毎日3時間くらいフランス語を聞いていました。ただ聞き流すだけですが、時間だけは相当長いです。(とにかくたくさん聞いて耳慣れることが大事だと最近読んだ語学習得のサイトで書いてあったので、それにかなり影響されました。)
夏の間ごぶさたしていた友達に会ったり新しい友達をつくったりすること、友達、人とのコミュニケーションを積極的に図ることも意識していました。知り合いのフェットやピクニックに参加したり、知人を介してフランス人と日本映画を見にいったり、ディナーをしたりと結構体力的につらくもありましたが、私にしてはとてもアクティブでした。後半はなじみの友達のディナーに行って、またフランス生活がはじまった、という感じがいっそう強まりました。
ふとカレンダーを見ればもう月末。振り返ると、大体のところいい感じの歩みであったと思いますが、来月のことを考えるともっとフランス語をやるべきな気がしています。
書ききれなかったこまごまのエピソードを箇条書きにしたまとめ。
■朝起きたらそこは「中世」
というほど大げさではなかったのですが、寝ぼけまなこで朝食を準備しているとなにやらにぎやかなパレードの音が聞こえてきました。窓から見てみると中世の衣装に身を包んだ人たちと馬車などの行列が道路を練り歩いていきました。9月始めの週末のことです。
■早くも冬がやってきた
3 日くらい前のことです。近所のcafeの外の席にに暖房が置かれているのを発見しました。夏が終わったらとたんに冬なんだなぁと実感。あとはどんどん日が短くなるばかりと思うと去年の長く寒い冬を思い出しナーバスになってしまいます。「フランスの冬を楽しもう」プロジェクトでも考えないと。とりあえず鍋かな。
■テリアのお散歩の謎
今日はじめてふと不思議に思ったのですが、いつも仕事に出かける前と後(その間約4 時間)で同じところを散歩しているおばさんが気になります。犬の散歩屋なのか、いつも犬を4匹散歩させています。犬は黒のスコッティッシュテリア一匹と雑種らしきテリア3匹で、すべて足取りヨタヨタの老犬。ものすごく動きがゆっくりで愛嬌のある表情をしていて見るたびに癒されるけれど、さすがに4時間おきに散歩しなくてもいいだろうと思う。犬中心に生きているご婦人なのか、この方の生業なのか・・・。
■私の火山に薪をくべる人
今週ずっと私をしょげさせている言葉、それはシッターをしているマリンちゃんのお父さんの一言。マリンが幼稚園で作った小麦粉粘土の作品をみて「それは何だ?!捨てなさい!」って・・・。ポロポロに崩れてはいたけれど、いくらなんでもそれは無い。「それは何だ」って何だ?!マリンの自信作「苺のタルト」です!!お父さんに見せようともって何度も落っことしながら苦労してもって帰ってきたのに・・・。フランス語で上手に説明できなかったのが悔やまれます。でも次回同じことがあったら確実に噴火します。
■フランス語強化期間
移動時間が長いので、毎日i podが大活躍。大学の授業に備えて主にフランス語を聞くことにしています。目標は授業がはじまる10月の頭まで、毎日5時間フランス語を聞くこと。それから単語帳を開くことも。
■最近思うこと
「今に満ち足りること」です。
自分の幸福は人と比べても仕方ありません。
2008年9月25日木曜日
2008年9月24日水曜日
人智学協会の公開講座(パリ)の紹介&お誘い
シュタイナー関係のエントリーです。
パリ6区のフランスアントロポゾフィ協会では毎週土曜日に
協会主催の公開講座が開かれています。
協会主催の公開講座が開かれています。
さまざまな分野の博士が講師としてよばれます。フランスはシュタイナー関連はあまり盛んではないので、たいてい、ドイツやスイス、オランダで学んだフランス人、もしくは近隣諸国の方がほとんどです。
参加者はシュタイナーに関心のある、パリ市民や、フランスの人智学協会の会員の方々です。ときどき高校生くらいの子もいましたが、なぜかみたところほとんどの方が40歳以上と思われ、かなり平均年齢が高い印象がありました。
事前予約等は必要なく希望者はだれでも参加できます。
参加費については 学生は5ユーロ、一般は7ユーロ~10ユーロ だったと思います。
これは破格の料金だと思います。
講座はフランス語です。(英語やドイツ語、オランダ語が話せる講師もときどき)
9月
20日 心、器官 (プロジェクター上映)
(講師:パトリック・オフレール博士)
27日 エミール・ボック その生涯と仕事
:ルドルフシュタイナーによってインスピレーションを与えられた新しい宗教
(講師:マーク・ヴィレガ博士)
手元にあるパンフレットにある年内までの講座の予定を日本語にしてみました。
9月
20日 心、器官 (プロジェクター上映)
(講師:パトリック・オフレール博士)
27日 エミール・ボック その生涯と仕事
:ルドルフシュタイナーによってインスピレーションを与えられた新しい宗教
(講師:マーク・ヴィレガ博士)
10月
11日 シュタイナーの「自由の哲学」
(講師:モーリス・ル・ゲラニック)
18日 人間の芯(心) (プロジェクター上映)
(講師:オリビエ・クートリ)
25日 ポール ヴァレリー:人智学の様相(講師:カレン・スワジャン)
11日 シュタイナーの「自由の哲学」
(講師:モーリス・ル・ゲラニック)
18日 人間の芯(心) (プロジェクター上映)
(講師:オリビエ・クートリ)
25日 ポール ヴァレリー:人智学の様相(講師:カレン・スワジャン)
11月
15日 危機にある幼少時代:幼い子どもの要求にどのように応じるか (講師:ダニエル・デュボワ)
22日 パリからエルサレムまでの軌跡、内側の冒険(講座とお芝居)(講師:ロラン・カム)
29日 がんと薬:人智学に基づいて
(講師:ロバート ケンペニッヒ博士:AREMAとECPMの統括者)
12月
6日 一年のサイクル、日常の道 ダニエル・レオン
13日 クリスマスの祝い 2つの福音書のイエスとともに
20日 ナザレのイエス、その独自性の謎
15日 危機にある幼少時代:幼い子どもの要求にどのように応じるか (講師:ダニエル・デュボワ)
22日 パリからエルサレムまでの軌跡、内側の冒険(講座とお芝居)(講師:ロラン・カム)
29日 がんと薬:人智学に基づいて
(講師:ロバート ケンペニッヒ博士:AREMAとECPMの統括者)
12月
6日 一年のサイクル、日常の道 ダニエル・レオン
13日 クリスマスの祝い 2つの福音書のイエスとともに
20日 ナザレのイエス、その独自性の謎
郊外に引っ越す前はほぼ毎週出席していましたが、最近は行けていません。
パンフレットを読み返したら行く気が沸いてきたので、とくに興味のある講座だけでも出席したいと思っています。
個人的には
10月18日 「人間の芯(心)」
11月15日 「危機にある幼少時代」
12月 6日 「一年のサイクル、日常の道」
がとても気になります。
このブログ、MIXIの「パリでシュタイナー」コミュと連動しているので、一応ここでお声を掛けておきたいと思います。
参加できる方、ぜひ一緒に行きましょう!
ただでさえ難解なシュタイナーさんの教え、フランス語で理解することは私にはまだまだ難しいので、ご一緒していただける方が一人でもいらしたら本当にうれしいです。フランス語に問題がない方はシュタイナーについて全く知らない方でも、得るものはあるのではと思います。
2008年9月19日金曜日
書評『教育改革国民会議で何が論じられたか』
2000年の3月から、小渕首相の提案によって、識者26名を集めて、月に2回、首相の私的諮問機関という形で会議が開かれてきた。小渕氏がなくなったあとは主宰者は森首相に引き継がれた。ここでは、教育基本法にもとづく戦後教育のありかた、現在の教育の荒廃、さらに将来の人材育成の方法をめぐって、激論が闘わされた。それは日本の文化、国家のありかたをめぐる論争でもあったのである。現職の教師としてただ一人委員となった著者が、議論の批評もふくめて、白熱した会議の模様を伝えたのがこの本である。このような会議の内側を手に取るように感じることが出来る機会はなかなかなく、とても貴重な一冊だと思う。8年も前の会議なのですでに古いものになってはいるが、ここで決められたことのなかには既に実現したもの、これから実現するもの、まだ実現まで至っていないものなどあるので、現在の教育の流れを知るためにも役立つだろう。
委員の中に現場の教師はこの著書ただ一人。著者はだからこそ声を上げねば、と奮闘し、この会議に現在の教育現場の現状を伝え、戦後の歩みをふりかえるという根本から考えることが必要、という認識を他の「有識者」にしめしたことの意味は大きい。(この振り返りは中間報告文のはじめの「いまなぜ教育改革が必要か」にこめられているとおもうので次回その原文とともに取り上げたい)
この会議について残念なことは大きく三つ。
一つ目は現場を知らない委員がほとんどだったこと
教育をいくら語っても、現実に即した実りある議論はまずできない。私が考えるに、教育会議をするのなら、教育現場を知っているものが半数はいなくてはいけないのではないかと思う。会議に出席したものの発言が今後の日本の教育の方向性を決めるのならば、だれが出席するのかは大変重要だと思うのだが。
二つめは未就学児の教育問題について意見がほとんど交わされていないこと。
人生の基礎をつくる時期である保育園、幼稚園の問題は全く取り上げられていないのが口惜しい。現在の学級崩壊が多いのは中学校ではあるが、小学校では「一 年生問題」といわれる現象が深刻になっているが、この会議で現状の姿として発言があったのは主に著者の働く中学校の現状で、小学校の現状ではなく、幼少の 接続に関する問題は現在急務になっているのにもかかわらず、2000年の時点ではまだ問題視すらされていないようだ。本のなかにも幼稚園、保育園に関する 話題はほんの一部しかなかった。
三つめは有識者の教育の現状認識の甘さ
(エリート教育についてを柱と考える有識者がかなりいたこと)
私は著者と同じく、「日本人にはリーダーがいない」と思っているので、エリートともいえる人材の育成に力を入れることには反対ではない。けれども、日本全体の教育の方向について考える「教育改革国民会議」のなかで「エリートをつくるためにどうするか」という議論ばかりなされては現実とかけはなれて行くばかりだろう。
こういう議論をこの会議で進めようとするひとは大抵教育の現場を本当には知らない。「できる子」が1割としたら、9割は「普通の子」なわけで、「普通の子ども」による少年犯罪が増加の一途をたどり始めたこの時期に、1割のほうに焦点を当てるのは楽観的過ぎると思う。1割のエリートより、9割の「普通の子ども」をなんとかまっとうな人間に育てなければならない。それが今までのシステムではうまく機能しなくなったから、教育基本法と現在の子どもの現状にずれがあるのではないか、ということが言われているのである。教育基本法と現状とのズレ、ゆがみの根本を戦後の日本の歩みを振り返ることで見つけだし、今すべきこと、進むべき方向性はなにかを有識者の知恵を絞って考えるのがこの会議の目的になってしかるべきだ。
この会議では全体会から途中三つの分科会に分かれて議論され、「エリート教育について語る分科会」といえる会が一つ立てられた。「競争力のある日本をつくる分科会―創造性の高い人材育成―」という名の分科会だ。はっきりいって、三分の一もそれに費やすのは割合が多すぎる。これは他の議論とはまったく別枠で考えたほうがよい事項だと思う。教育格差を自分たちでつくってどうする。
以下、作家の曾野委員が自身の教育の現状の認識の甘さをこの会議に出席することで感じた発言。
この会議に出るようになってから、私は多くの教育に実際に携わっておられる方々が、すでに日本の教育は手を施すすべもない危篤状態に陥っている、と思っていることを知りました。私は、重病くらいに思っていたのですが、「そろそろ親戚の方々をお呼びになった方がいいと思います。」という段階だそうです。しかし、私は希望を失ってはいません。日本の子どもたちの悲劇は、能力があるのに、それが使われていないことです。それは、教育を司る官僚、教師、親に、勇気がないために危険を冒すことを恐れ、失敗したときの責任ばかり考えて何もしないからです。・・・・・・
著者プロフィール(ウィキペディアより)
河上 亮一(かわかみ りょういち、1943年 - )は、元埼玉県公立中学校教諭。埼玉教育塾・通称プロ教師の会主宰。
東京都生まれ。私立開成中学校・高等学校を卒業し、現役で東京大学入学。1966年、同大経済学部卒業。卒業と同時に埼玉県公立中学校の社会科の教師となる。2000年に教育改革国民会議委員もつとめた。1966年~川越市立(高階、霞ヶ関、川越第一、鯨井、名細、城南、初雁)中学校で教諭。筑波大学、武蔵野大学非常勤講師。2004年に川越市立初雁中学校教諭を最後に定年退職。2006年4月から日本教育大学院大学(東京都千代田区)教授(教育社会学、教科教育(社会)・現職)。1980年代の後半頃から著作の出版活動を始め、ワイドショーなどのマスメディアに多数出演。著書多数。
著書
- 『プロ教師の生き方学校バッシングに負けない極意と指針』(洋泉社、1996年)
- 『プロ教師の覚悟瀕死の学校を再生するために』(洋泉社、1996年)
- 『プロ教師の道豊かな「管理教育」をつくるために』(洋泉社、1996年)
- 『プロ教師の仕事術学校という戦場を生き抜く技術と知恵』(洋泉社、1997年)
- 『学校崩壊』(草思社、1999年)
- 『普通の子どもたちの崩壊―現役公立中学教師一年間の記録』(文芸春秋、1999年)
- 『教育改革国民会議で何が論じられたか』(草思社、2000年)
- 『学校崩壊―現場からの報告』(草思社、2001年)
- 『教育大混乱』(洋泉社新書、プロ教師の会メンバーとの共著 2007年)
私の意見と一致するamazonの読者レビューからの抜き出し。
「→」以降が私の言葉での感想。
・教育改革国民会議での話し合いの内容はなかなか詳しくは国民に伝わってこないため,どのような話し合いが行われたのかを知るための貴重な一冊。
→この会議の様子は新聞に取り上げられていて、私も当時記事を読んでいたが、どうもよく見えてこなかった。この本を読んで、いかに新聞の記載内容が信頼できないかが分かった。「本当のところがどうもよく見えてこない」書き方にあえてしていたという事実が書かれていたからだ。15章の教育基本法改正の議論とマスコミの専横では、そのことが書かれている。この会議は教育基本法改正派の首相の諮問機関として開かれていたため、当時、マスコミのほとんどが「森総理が教育基本法の改正論者で、その考えを国民会議に押し付けて、その方向に議論を持っていこうとしているのではないか」という見方だった。改正案に対してはほとんどの委員が賛成であったにもかかわらず、「首相に配慮?」という見出しで「ほんとうは改正反対者がほとんどだった」という嘘とも言える内容が新聞にのせられたことすらあったと書いてある。
・それぞれの道で日本を代表する委員が集まっているのだから、高いレベルの提言が出てくると思っていたが、報道される内容からはよく理解できないことが多かった。
・委員の顔ぶれを改めて見てみると、現場の教師はこの本の著者である河上氏しかいなかったことがわかる。この事だけからも河上氏の役割の重要性が分かるだろう。
・この本からは国民会議で議論されて記録されていること以外にも河上氏の視点でみた会議の雰囲気も臨場感を持って伝わってくる。
・最近、話題になっている奉仕活動の義務化等が国民改革会議でどのように議論されたのかが、よくわかる本である。・現場の教員である著者と他の委員との現状の認識の差がはっきり理解できる。
2008年9月18日木曜日
フランスの育児グッズの紹介
フランスの家庭でよく使われている子育てグッズの紹介
1 哺乳瓶のココア
5歳くらいになっても学校から帰るとまずは哺乳瓶でココアという家が多い。
日本でもミロを好んで飲ませる人があるが、フランスでは必ずといっていいほど牛乳にココアをまぜて飲ませている。
2 ぬいぐるみ (ドゥドゥ)
ぬいぐるみのほかにもいつも肌身離さずもっているタオルだったりする。
やわらかいものをDOUXというが、そのあかちゃん語でドゥドゥと呼ばれている。
ぬいぐるみとタオルが合体したような肌触りのよいぬいぐるみが「ドゥドゥ」という名前で売っている。
お母さんの服をドゥドゥにしている子も。
3 よだれかけ
私がいいな、と思っているのが白いコットンのふきんをよだれかけとして使う文化。紙ナプキンや既製品を使う家庭も多いけれど、伝統的には白いコットンのふきんを使っていたのでそれを今も使っている家もある。三角に折ったり、そのまま大きな面をつかったり、メニューに応じて結び方を変えられるし、洗濯して何ども繰り返しつかえるので環境にもやさしくマルチに使えて便利。フランス料理のときに使うセルヴィエットももとはこれなのよ、とこれを毎日使っているマダムが教えてくれた。
三角にして首に巻き、後ろで結ぶ。これをするとサビニャックのイラストにでてきそうな、いかにもヨーロッパな雰囲気になってかわいい。(イメージは上の写真)
4 こども部屋
ひとり一部屋が基本。
たとえば2歳と3歳の幼い兄弟姉妹でもそれぞれの部屋がある。赤ちゃんでもお母さんの隣りで添い寝してもらうことはなく、自分のベッドに寝かしつけられる。母親は鳴き声がきこえたら赤ちゃんのところに行く。
5 キックボード
日本ではちょっと目立ってしまうキックボードだが、フランスではトロチネットと呼ばれて、ほぼ全員の子どもがもっているのでは?自転車と同じくらいメジャーな乗り物になっている。
お稽古ごとや学校に行くときにも使う。
1 哺乳瓶のココア
5歳くらいになっても学校から帰るとまずは哺乳瓶でココアという家が多い。
日本でもミロを好んで飲ませる人があるが、フランスでは必ずといっていいほど牛乳にココアをまぜて飲ませている。
2 ぬいぐるみ (ドゥドゥ)
ぬいぐるみのほかにもいつも肌身離さずもっているタオルだったりする。
やわらかいものをDOUXというが、そのあかちゃん語でドゥドゥと呼ばれている。
ぬいぐるみとタオルが合体したような肌触りのよいぬいぐるみが「ドゥドゥ」という名前で売っている。
お母さんの服をドゥドゥにしている子も。
3 よだれかけ
私がいいな、と思っているのが白いコットンのふきんをよだれかけとして使う文化。紙ナプキンや既製品を使う家庭も多いけれど、伝統的には白いコットンのふきんを使っていたのでそれを今も使っている家もある。三角に折ったり、そのまま大きな面をつかったり、メニューに応じて結び方を変えられるし、洗濯して何ども繰り返しつかえるので環境にもやさしくマルチに使えて便利。フランス料理のときに使うセルヴィエットももとはこれなのよ、とこれを毎日使っているマダムが教えてくれた。
三角にして首に巻き、後ろで結ぶ。これをするとサビニャックのイラストにでてきそうな、いかにもヨーロッパな雰囲気になってかわいい。(イメージは上の写真)
4 こども部屋
ひとり一部屋が基本。
たとえば2歳と3歳の幼い兄弟姉妹でもそれぞれの部屋がある。赤ちゃんでもお母さんの隣りで添い寝してもらうことはなく、自分のベッドに寝かしつけられる。母親は鳴き声がきこえたら赤ちゃんのところに行く。
5 キックボード
日本ではちょっと目立ってしまうキックボードだが、フランスではトロチネットと呼ばれて、ほぼ全員の子どもがもっているのでは?自転車と同じくらいメジャーな乗り物になっている。
お稽古ごとや学校に行くときにも使う。
2008年9月16日火曜日
書評:『日仏カップル事情』
『日仏カップル事情』―日本女性はなぜモテる?― 夏目幸子(光文社新書)
この本が新書として出版されていることが信じられない。
日仏カップルについてのフェミニストの極端に偏った批判的意見である。
著者は日仏カップル事情について、よりはそれを語ることによって男女不平等な日本の社会、パリに何かをもとめて現実逃避する女性、主張するフランス女性と対等に渡り合えないフランス人男性を批判し、日仏カップルにあってはそれぞれの無意識的、否定的願望が根底にあって、結びついており日仏カップルは最悪だ、といいたいようである。フランスは男女平等が日本よりも行き渡っており、フランスの女性は自分の権利を主張し、自立していて素晴らしい、という立場から日本の女性とフランス男性を批判している。
日仏カップル事情なのに、話は日本の「男女不平等」「パリ症候群」「負け犬」「勝ち組」などタイトルとは遠い話題が続く。読んでいて「?」がなんども浮かび、著書の考えをこちらが推測してあげないとならなかった。それがまっとうな意見ならまだしも、見つかるのは著者の偏った個人的な見解でしかなかった。
レッテル張りも多く、パリ留学生としては勝手に分類分けされた感があって気分よく読めなかった。
日仏カップル事情はこうだ!と断言した後になぜか事例はアメリカ人の友人だったりもする。自分の論が通すために自分の都合のいい事例を引っ張ってきているだけだ。
読み進むうちに、これは「フェミニストの偏った一意見」として読むのがよいだろうと思った。
役に立つ意見でもないので読まないほうがよいくらいだ。
著者がどんな意見を持っていようと構わないのだが、この本がどのような立場で、どのような角度から書いているのかがはじめに書きおきがないのもまずい。著 者の考えが唯一絶対とでも思っているのだろうか?もし、ほんとうに自分の考えを多くの人に納得してもらいたいのなら、もう少し自分の意見を客観的に見ない といけない。自分の意見を批判する意見などについても取り上げ、自分の論の正当性を語るべきだ。amazonの読者の評価も総じて低い。
2008年9月14日日曜日
フランス人の結婚事情
シッターしている子の母親が今日結婚する。
彼女はすでに幼稚園に通う子どもが2人いて、最近家も購入したので、てっきり結婚したのかと思っていたのだが、実は未婚のマドモワゼルだったのだ。
詳しくきいたところ、高齢で出産するのは大変だろう、と考えて、子どもを先に生んだとのこと。
子どもが大きくなったので結婚することにしたそうだ。
彼女の知り合いでも何人も同じように先に子どもをつくった人がいるらしい。
まず子ども、その後結婚、という順序はパリ近郊ではよくあるみたい、と言っていた。
こんな選択を容易に選び取れるのは、フランスの「超」自由な結婚制度にある。
同棲しているカップルでもお互いの正式な子どもとして公に認められ、国からの補助金なども受けられるので、正式に結婚しないことのデメリットがほとんどないのである。
日本では、結婚していない2人が、そのままの関係で子育てを続けることは婚姻制度上の問題があって難しい。現在では、籍を入れない事実婚も増えているが、法的な保障もなく、税金などの恩恵もない。
ただ、フランスは離婚となるとお金がとってもかかる。だから別れるときに簡単な事実婚が好まれているのでは、という意見もある。
事実婚、非婚カップルについてのサイト
また、パックスという名前の制度があって、同棲同士でも結婚してるのと同じ権利がもらえる。
そういえば、最近みたフランス映画「comme les autres」はホモセクシュアルの小児科医が主人公だった。とある女性に自分たちの子どもを代わりに生んでもらう、フランスならではの内容で興味深かった。
パックス、事実婚・・・自由な婚姻制度はフランスがアムール(愛)の国といわれる所以と言われている。
2008年9月12日金曜日
子どもっぽい子ども
私が今お世話している男の子2人の遊んでいる様子は、同じ歳の女の子とずいぶん違う。
家の中でキックボードを乗りまくる、そしてひっくり返す、ひっくり返すのが楽しくなって何度も繰り返す。
トラックと白バイ(子どもが乗って遊ぶおもちゃ)で暴走、その後ベッドでトランポリンソファにダイブ、転げ落ちて大笑い。またキックボードに戻る。ヘルメットの代わりなのか頭に小さい手提げ鞄ををさかさまにしてかぶる。)
たとえばこんな感じで体にダイナミックな刺激があればそれで楽しいらしい。
よくも飽きずに、と思うくらいずっと動いている。
子どもなので子どもっぽくて当たり前と思われると思うけれど、より素朴で子どもっぽい遊びをするのは男の子な気がする。なんというか、女の子のほうが精神年齢が高いというかおしゃまさんというか、しっかりしている子が多いと思う。
先日お向かいの同じ歳の女の子を持つお母さんと、子どもたちを自転車で遊ばせていたら
「うちの娘は口が立つのよ、私よりよくしゃべるわよ。女の子はやっぱり少し大人よね。この夏のバカンス先で有名な俳優のポスターを見て、ファンになっちゃったのよ。」
と女の子のお母さん。
えへへ、と微笑む女の子の横をひたすら爆走して楽しんでいる男の子たちはなんだか笑える。
2008年9月8日月曜日
にじみ絵の一日講座
最近冷凍庫の霜がすごいことになっています。霜が固まって入り口をふさぎ、中のものが取り出せない状態になっているのです。巨大な氷の塊に成長した霜がぐんぐん成長し、とうとう扉が閉まらなくなってしまいました。ガムテープでむりやり閉めているというひどいありさま。なんとかしないと。
さて、
週末参加したにじみ絵の一日講座を記録しておきます。
パリ郊外にあるシュタイナー学校でアートテラピーの一日講座に参加しました。
本科を希望する人たちのための年3回の準備講座のような感じ。
本科の内容を簡単に説明すると週末月一回、1年12回×3年プラス実地研修約1年、4年で終了します。
シュタイナー学校の教師養成学校ではなく、芸術治療に携わる人を育成する講座です。
学年によって色の名前がついています。私たちは「インディゴ」、もうすぐ卒業する学年は「ヴィオレ(すみれ色」です。
「インディゴ」って言葉の響きが綺麗で、静けさを感じる色で、自分との相性がいい色だと思っています。
初めて描くにじみ絵はインディゴを使うので、フレッシュな感じがするのもいいです。
そういえばスピッツの「インディゴ地平線」も大好き。
前回と同様プログラムを追う形で簡単に記録します。
一回目の講座のエントリーはこちら。
~~今回のプログラム~~
8時半~10時 人智学に基づく医学を実践されている医師の講義
休憩 (お茶、コーヒー お菓子)
10時半~ ミッシェル・ベイヤー先生によるアートテラピーの概論
作品説明(壁一面に張られた生徒たちの絵を見ながら)
質疑応答(ここがかなり長い。皆些細な疑問でも積極的に質問する。)
午後のワークショップの説明
12時半 オーガニックランチ
メニュー
いんげん、トマトなどのサラダ、パエリア、にんじんのコンフィ
食後の休憩 おしゃべりをしたり、セーヌ河をながめたり、寝転がったり皆さん超リラックス
14時 「赤」の練習
16時~18時10分 ミシェル・ベイヤー先生の講義
ココが最大の難所。休憩なしで2時間以上フランス語に集中するのは昼休み挟んだとはいえ結構つらいものがありました。先生はエンジン全開、ノンストップでお話にかなり熱がこもっていましたが、同じことの繰り返しが多くて一つの内容をあっちからこっちからとじっくり話されていました。大体が午前中の医師の話をもとにしてのアートテラピーについてのお話でした。写真は講座の様子です。
休憩 お茶、コーヒーとお菓子
18時20分~19時20分 講義:モデラージュについて
粘土でできた立方体や球体をみせながらの形の発生のような話でした。
さて、
週末参加したにじみ絵の一日講座を記録しておきます。
パリ郊外にあるシュタイナー学校でアートテラピーの一日講座に参加しました。
本科を希望する人たちのための年3回の準備講座のような感じ。
本科の内容を簡単に説明すると週末月一回、1年12回×3年プラス実地研修約1年、4年で終了します。
シュタイナー学校の教師養成学校ではなく、芸術治療に携わる人を育成する講座です。
学年によって色の名前がついています。私たちは「インディゴ」、もうすぐ卒業する学年は「ヴィオレ(すみれ色」です。
「インディゴ」って言葉の響きが綺麗で、静けさを感じる色で、自分との相性がいい色だと思っています。
初めて描くにじみ絵はインディゴを使うので、フレッシュな感じがするのもいいです。
そういえばスピッツの「インディゴ地平線」も大好き。
前回と同様プログラムを追う形で簡単に記録します。
一回目の講座のエントリーはこちら。
~~今回のプログラム~~
8時半~10時 人智学に基づく医学を実践されている医師の講義
休憩 (お茶、コーヒー お菓子)
10時半~ ミッシェル・ベイヤー先生によるアートテラピーの概論
作品説明(壁一面に張られた生徒たちの絵を見ながら)
質疑応答(ここがかなり長い。皆些細な疑問でも積極的に質問する。)
午後のワークショップの説明
12時半 オーガニックランチ
メニュー
いんげん、トマトなどのサラダ、パエリア、にんじんのコンフィ
食後の休憩 おしゃべりをしたり、セーヌ河をながめたり、寝転がったり皆さん超リラックス
14時 「赤」の練習
16時~18時10分 ミシェル・ベイヤー先生の講義
ココが最大の難所。休憩なしで2時間以上フランス語に集中するのは昼休み挟んだとはいえ結構つらいものがありました。先生はエンジン全開、ノンストップでお話にかなり熱がこもっていましたが、同じことの繰り返しが多くて一つの内容をあっちからこっちからとじっくり話されていました。大体が午前中の医師の話をもとにしてのアートテラピーについてのお話でした。写真は講座の様子です。
休憩 お茶、コーヒーとお菓子
18時20分~19時20分 講義:モデラージュについて
粘土でできた立方体や球体をみせながらの形の発生のような話でした。
2008年9月1日月曜日
ロンドン一日探検
夏のロンドンひとり歩きの写真日記です。
ロンドンといえば2階建てのロンドンバス
絵になる町の風景
・アンティークマーケット これが今回の最大目的
骨董とハイセンスなショップが並ぶ street
最寄駅は angel
気になったお店
キッチュな子ども服、子ども雑貨
スウェーデンの子どもの靴専門店
オーガニックコットンのベビー用品、ナチュラル雑貨もありました。
テディベアと人形のお店
ハイセンスな店構えのヘアサロンも。
かわいい犬のぬいぐるみはむすめちゃんのお家の愛犬にそっくり。
・インド料理のランチ
骨董通り付近のインド料理レストラン。
・おもちゃ博物館 (今回の最大の目的 その2)
各国のおもちゃ博物館を見るのは最近できた趣味。日本ではまず見ることのないものがたくさんあって、その国の子どもの文化を垣間見ることができるので楽しい!
所要15分ほどの小さい博物館。古~い建物はなかなか雰囲気があってよかったが、
おみやげ売り場のおもちゃはくだらないものがほとんどだったのと、絵本売り場は大人好きするマニアックな絵本がすこしあるだけだったのが残念。館主のセンスはいまいち子どもの本質にあっていないのが残念。
受付のレジはすごく面白かった。レバーをまわすとチーンといって開く。これもおもちゃなのかしら?
西洋のものは 紙ものと人形が多かった。紙でできた劇場とその小物。ドールハウスも少し。
人形は古いものが多く、狭い館内にぎっしり展示されていた。
なかには顔全体にひびが入っているものもあって、かなり怖かった。
外国の古いおもちゃもコレクトされているのが興味深かった。
中国、ヒンドゥー の影絵、日本の流し雛、こけし、日本人形もいくつか展示してあった。
料金
子ども 2ポンド
大人 5ポンド
割引 4ポンド(学生など)
おもちゃ博物館付近をぶらぶら。歩きつかれて入ったカフェ。
・大英博物館 滞在1、5時間では全部見るのはもちろん無理。ねらいをきめて鑑賞。
ピカソ、モネ、ルノワール、ゴッホ、ルーベンス、など巨匠の作品が無料で鑑賞できるのがすごい。
モネの睡蓮、日本の橋、ヴェニスの運河、
ピカソのはとを抱いた子どもの絵、
ゴッホのひまわり、椅子
企画展「LOVE」 の展示 シャガールの花束と恋人の絵
8月20日は夕方からピアノコンサートがあって、ジャズ ピアノ引き語りの男の人がとてもスマートで素敵だった!あっというまに人だかりができてしまってつまさき立ちでしばし鑑賞。
歩きつかれたけれど刺激的な一日でした。
ロンドンといえば2階建てのロンドンバス
絵になる町の風景
・アンティークマーケット これが今回の最大目的
骨董とハイセンスなショップが並ぶ street
最寄駅は angel
気になったお店
キッチュな子ども服、子ども雑貨
スウェーデンの子どもの靴専門店
オーガニックコットンのベビー用品、ナチュラル雑貨もありました。
テディベアと人形のお店
ハイセンスな店構えのヘアサロンも。
かわいい犬のぬいぐるみはむすめちゃんのお家の愛犬にそっくり。
・インド料理のランチ
骨董通り付近のインド料理レストラン。
・おもちゃ博物館 (今回の最大の目的 その2)
各国のおもちゃ博物館を見るのは最近できた趣味。日本ではまず見ることのないものがたくさんあって、その国の子どもの文化を垣間見ることができるので楽しい!
所要15分ほどの小さい博物館。古~い建物はなかなか雰囲気があってよかったが、
おみやげ売り場のおもちゃはくだらないものがほとんどだったのと、絵本売り場は大人好きするマニアックな絵本がすこしあるだけだったのが残念。館主のセンスはいまいち子どもの本質にあっていないのが残念。
受付のレジはすごく面白かった。レバーをまわすとチーンといって開く。これもおもちゃなのかしら?
西洋のものは 紙ものと人形が多かった。紙でできた劇場とその小物。ドールハウスも少し。
人形は古いものが多く、狭い館内にぎっしり展示されていた。
なかには顔全体にひびが入っているものもあって、かなり怖かった。
外国の古いおもちゃもコレクトされているのが興味深かった。
中国、ヒンドゥー の影絵、日本の流し雛、こけし、日本人形もいくつか展示してあった。
料金
子ども 2ポンド
大人 5ポンド
割引 4ポンド(学生など)
おもちゃ博物館付近をぶらぶら。歩きつかれて入ったカフェ。
・大英博物館 滞在1、5時間では全部見るのはもちろん無理。ねらいをきめて鑑賞。
ピカソ、モネ、ルノワール、ゴッホ、ルーベンス、など巨匠の作品が無料で鑑賞できるのがすごい。
モネの睡蓮、日本の橋、ヴェニスの運河、
ピカソのはとを抱いた子どもの絵、
ゴッホのひまわり、椅子
企画展「LOVE」 の展示 シャガールの花束と恋人の絵
8月20日は夕方からピアノコンサートがあって、ジャズ ピアノ引き語りの男の人がとてもスマートで素敵だった!あっというまに人だかりができてしまってつまさき立ちでしばし鑑賞。
歩きつかれたけれど刺激的な一日でした。
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