2008年9月14日日曜日

フランス人の結婚事情


シッターしている子の母親が今日結婚する。


彼女はすでに幼稚園に通う子どもが2人いて、最近家も購入したので、てっきり結婚したのかと思っていたのだが、実は未婚のマドモワゼルだったのだ。

詳しくきいたところ、高齢で出産するのは大変だろう、と考えて、子どもを先に生んだとのこと。
子どもが大きくなったので結婚することにしたそうだ。

彼女の知り合いでも何人も同じように先に子どもをつくった人がいるらしい。
まず子ども、その後結婚、という順序はパリ近郊ではよくあるみたい、と言っていた。

こんな選択を容易に選び取れるのは、フランスの「超」自由な結婚制度にある。

同棲しているカップルでもお互いの正式な子どもとして公に認められ、国からの補助金なども受けられるので、正式に結婚しないことのデメリットがほとんどないのである。

日本では、結婚していない2人が、そのままの関係で子育てを続けることは婚姻制度上の問題があって難しい。現在では、籍を入れない事実婚も増えているが、法的な保障もなく、税金などの恩恵もない。


ただ、フランスは離婚となるとお金がとってもかかる。だから別れるときに簡単な事実婚が好まれているのでは、という意見もある。

事実婚、非婚カップルについてのサイト

また、パックスという名前の制度があって、同棲同士でも結婚してるのと同じ権利がもらえる。

そういえば、最近みたフランス映画「comme les autres」はホモセクシュアルの小児科医が主人公だった。とある女性に自分たちの子どもを代わりに生んでもらう、フランスならではの内容で興味深かった。

パックス、事実婚・・・自由な婚姻制度はフランスがアムール(愛)の国といわれる所以と言われている。

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