「重要なのは病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ」(カミュ)
没50周年を記念してこの1月にはパリでもポンピドゥーセンター他さまざまな文化施設や書店などで記念イベントが行われていましたが、この言葉、今日大学の課題の調べものをしていたときに偶然出会い、惹かれてしまったので挙げておきます。
私たちの影がなくなることがないように「病」も人間がどうしても逃げられないものです。でも完璧に病と「おさらば」できることを理想としているのが今の世の中の一般的な形のように思います。
わたしにとっては「異邦人」の冷淡なまでに冷めた目の男の描写が印象的なカミュですが、この言葉には前向きに生きていこうよ、というようなメッセージが感じられます。
不の部分、闇の部分を受け入れつつ生きていく。まずここでも現状の自分のあるがままを受け入れることの重要性を示されていると感じました。
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