
少し前のトピックでお知らせした「親子でにじみ絵ワーク」の事後報告です。
ワークショップには外遊びの会の会員親子10組が参加しました。
会員の希望者ですぐに定員になっていたこと、私のブログの読者にほとんど該当者はいないこともあって、お知らせではなく事後報告で記録しておくことにしました。
「青い小鳥」と「黄色の小鳥」が子どもたちに「お話のできる絵の具」をプレゼントしてくれました。
こどもたちはお母さんと筆と絵の具でお話をするイメージで描き出しました。

「なんで~?お母さんここに描きたいのに。」



後半はお母さん同士で描くペアも。

母と子の距離の近さ、というか「一体感」が感じられ、大変興味深かったです。
他人同士は色が混ざるのに時間がかかることが多いのです。



目的と経緯
ちなみに、今回のワークショップの目的は「親子で楽しい時間を過ごすこと」でした。お母さんが自分の子どもと一緒に、対等な立場で遊べるようにという祈りからです。
「会話をするように一筆ずつ順番に描く」というルールは子どもと親との対等なふれあいを生むのではという予想があり、去年絵画療法のスタージュに行った際に体験したペアでのにじみ絵体験を親子ペアにアレンジしてやってみることにしました。
感想
今回一番印象的だったのは「お母さん、次描いていいよ~」と母親のほうを振り返る子どもの安らいだ笑顔です。親が描いた線の上を同じようになぞる、色の上に色を重ねる、という子どもが大半で、きれいな緑色に仕上がるペアが多かったのが大変興味深かったです。親子は(心理的な)距離がとても近いのですね。子どもの無意識が表れ出たようでした。言葉での会話がうまくかみ合わないと感じている親子やこどもと自分との心理的な距離を知りたいと言う場合に有効なのではと思いました。
また、子どもが絵を描いているとき、「こんな風に描いてみたら?」、「こんどは黄色を使ってみたら?」、「筆は優しく扱いなさい」とかつい言ってしまいがちな方は普通の絵の具でかまいません、絵の具での対話を試してみてください。参加してくださったお母様方、本当にありがとうございました。感想やご意見が大変励みになります、コメントにてお気軽に送って下さいね。
にじみ絵
にじみ絵はシュタイナー幼稚園や小学校で子どもたちが親しんでいる絵画表現です。私がフランスで通っているアトリエや学ぼうと思っている絵画療法もこの手法のものです。翻訳途中の資料があったりして、まだこのブログではまだにじみ絵に関して書ききれていないのがはがゆいのですが、今後も関連ページを増やしていく予定です。現在までの関連ページはブログ右端「パリでシュタイナー」のラベルにまとめてありますのでお時間があればご覧下さい。
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