''ça fait de la musique!''(Théo)
7月10日
今週の半ばにベルリンで2泊してきました。宿の目の前が偶然おもちゃやさんだったので、ふらりと入ったらシュタイナー幼稚園にありそうなお人形や木のおもちゃがいくつかですが見つけました。写真のスウェーデン製の木のおもちゃ「カラーツリークーゲル」を購入しました。(ベルギーでは以前紹介のペリピッコリさんでネット購入が可能です。)一番上にビー玉を落とすと螺旋を描いて素朴でここちよい音をたてて転がります。
展示用に店の奥のほうに飾ってあった最後の一個で、埃がつもっていたので、店主さんが「少し割引するよ、それでいいかい?」と言ったのに対して「très bien^^」と、なぜかフランス語で答えてしまったら、実はその店主のおじさんはフランスの銀行にお勤めしていた方でフランス語が話せる人で、しかも私が支払いに差し出したカードがそこの銀行のものだったので、「フランスで何してるの?」「教育学です」みたいな話からはじまりちょっとおしゃべりをしました。なかなか楽しいエピソードでした。ビー玉とドイツ語の絵本のパンフレットも一緒に紙袋に入れてくれました。
おもちゃやさんはこのドイツの旅の目的だったのですが、探せるかどうか心配だったので、偶然が重なって幸運でした。ドイツに行ったらシュタイナー学校でつかわれる木のおもちゃをドイツで、と意気込んでいたのですが、意外にこのお店のほかにはこういうおもちゃを扱うお店はまったく見つけられませんでした。
ベルリンの旅のあれこれについてはまた別に今書いているところです。
早朝の飛行機でパリにもどって空港から直接トマとテオのお家へ向かって仕事でした。お土産のくまマークのシャボン玉とHARIBOのキャンディを楽しんだ後、紙袋の中から頭が飛び出していたこのおもちゃを早速見つけた二人。
パズルや積み木などよりは体を動かして遊ぶほうを好む二人なのに、このおもちゃにはものすごい興味を示して、30分以上も遊んだのにはびっくりしました。
ビー玉がなくなってしまったので替わりに小さくて丸いもの探しからはじめました。子どもの部屋にはほんとうにたくさんおもちゃがあるのに、意外にシンプルなまん丸の形をしたものというのがないことに気づかされました。結局粘土を丸めて落としてみたところ、これが大正解!。
自分で粘土の玉を丸める手作業が加わって自分の頭を使って工夫する余地ができたのも長く遊べた理由だったと思います。(二人とも粘土丸めがものすごく下手なことも発見しました。) ビー玉よりもやわらかい、やさしい音がするし、大きさも好きに変えられるので「一度に何個も転がしてみたらどうなるかな~?」、「大きいのと小さいのどっちが早いかな?」と自然と疑問が湧きましたし、すぐに実験してたしかめることができました。大きな玉と小さな玉の転がる速さに関して、子どもたちが二人とも小さいほうが早い、と答えたのがとても不思議で、「どれどれ・・・」と実験している間に私もすっかりはまってしまいました。色と質感の美しさは飾っておくだけでも十分価値があると思っていましたが、やはりおもちゃは子どもと遊んでみるとその底力がよくわかります。本当に良い絵本やおもちゃは子どもと大人が対等に楽しい時間を分かち合える、その媒体ともなってくれます。
0 件のコメント:
コメントを投稿