2008年7月3日木曜日

にじみ絵のアトリエ 8 9-1


シュタイナーの理論にもとづくハウシュカメソッドのテラピーアートの教室に
通っています。いつ、どんな絵を描いたのか、どんな風に描いたのか、なにを感じたかなど
の記録を残すたねに、毎回メモ程度にアップしています。

【8回目】すべての色をつかって虹をつくる(縦)

色の順序
まず初めは明るい黄色を真ん中に、次に一番上から徐々に黄色に近づくように青→緑→黄色のグラデーションを上から下に向かって、続いて一番下方に濃い赤を置いて徐々に黄色に近づくように下から上の方向に赤→橙→黄色のグラデーションをつくっていき、最後に両端が紫になるように赤には青、青には赤を加えてホンの少し紫をつくります。紫が両端に来ることで、絵が落ち着き、バランスが整ったような感じがします。


【9回目1】 8回終えての先生からの

先生からのアドバイス

9回目は先生がわたしの描いたこれまでの8回にわたる作品についての分析をしてくれました。
まず「私の身内で血に関する問題を持っている人はいない?」と聞かれたので、大変びっくりしました。
「怖がらなくっても大丈夫。だけど、あなたの赤の絵は血液の流れが滞っているような印象だったから。」というのです。そういえば
私は「赤」を使うとき、いつも「この真っ赤な赤、これは本当の血のようだ。」と思って筆をとっていました。描くときの気持ちも本当の血液を使って描くようななまなましさ、気持ちの悪さを感じていたことも同時に思い出しました。やはり先生から見ても私にとって赤は血液を示唆するものだったらしいのです。夏でも足の先が冷たい極度の冷え性の私の体質をみごとに言い当てられたようでした。実は私は以前から肩こりや冷え、頭痛などの体の不調があったのですが、私の感じている体の不調の根本はこの「冷え」だという自覚がずっとありました。日本でも血行が良くなるように整骨院でマッサージを週3~4回程していましたが、いくら通っても一日で肩や腰がバリバリに張ってしまって、足は氷のようにつめたいのでいつか整骨院の先生にアドバイスを伺ったことがあります。そのとき施術してくれた先生に体が「虚」の状態にあるからとにかく温めるように、ということを言われたのを思い出しました。すでに体を冷やさない食べ物を食べるようにしたり、マッサージをしたりとかなり努力していたのにもかかわらず、これなんです、というと、もっと深いところにある原因を改善しないといけないといけないといわれたのでした。

さて、その根本の原因についても今回イザベルは私の赤と黄色の塗り方についてのコメントでその示唆を与えてくれました。まず、私は赤を描くときだけ、筆を下から上に持ち上げるようにして描いていたことについて、そのような筆づかいをするのは私が無意識に赤を血液ととらえて、それを体に行き渡らせようとするからだ、ということ。そして、自分の体は温まろうとするけれど、最初に白い紙の上に黄色を広くのせてしまったのでそれが直接体に届くのを遮ってしまっている、ということです。イザベル先生は私の描いた虹の絵は黄色の部分が標準よりずいぶん広いといいます。普通はもっと赤が上って、黄色はなくなっていくそうです。私の赤はどの絵をみてもイザベルにはすこし問題があるように写ったそうなのです。黄色が広いのは自分は光(黄色)をもってあたためようとするんだけれども、妨げになってしまっているというようなことらしい。私は他の色とよくなじむように、と思って黄色をはじめに大きく上下に広げてからその上に他の色を重ねてグラデーションを作ったのですが、そのような描き方も珍しいということでした。「この絵はあなたの内面を感じるためにとても興味深いものだわ。あなたはこの練習によくとりくんで、体が温められるのを阻んでいる何かについて探求するべきだわ。」と言われました。他の3人の生徒たちも興味深げに私と一緒に私の絵の分析を聞いていました。この絵を描き終えたとき、「良くかけた」という感じが他の絵よりも強かったので、割と素直な自分の内面が現れた絵なのだと思います。

その後、いつもどおり、にじみ絵。→後日記録アップします。

写真はあまり関係ないですが、セーヌ河と橋と橋の両岸に並ぶお土産やさんのミニチュアエッフェル塔です。

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