早起きは三文の徳とはよく言ったものです。なぜか6時前に目が覚めてしまい、思い立ってひとりでB&B付近を早朝散歩をしました。そこで霧の中の幻想的な風景に出会えたことはこの旅のとてもよい思い出となりました。世界はまだ人間の気配のない不思議な静けさが残っていて、ちがう世界に迷い込んだような気持ちになりました。日中はすばやく目の前を横切っていくだけのうさぎたちも、まだ今は自分たちの時間、といった感じで存在していました。わたしのほうが動物たちの世界に足を踏み入れてしまったような不思議な感覚でした。深い霧は前方数メートル先も見えないくらい真っ白に深くたちこめていてしばらく散歩すると服がびっしょりぬれてしまうほどでした。非日常的な景色。これもすべて同じ一日。日本でストレスフルに暮らしていたときも、ここには毎朝こんな景色があったのだ、と思うとなんだか感慨深いものがありました。エアポケットのようなこんな一人の時間には、ふと物思いにふけってしまうことがあります。
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