2009年5月17日日曜日

フランスのパン事情




ここ数年でパリの物価はかなり上昇したと感じます。4、5年前にフランスに旅行に来た際にはどこの地区でもバゲット一本たいてい65サンチーム~80サンチームくらいだったようにおもうのですが、今、家の周りパン屋さんではふつうのバゲッドがたいてい1ユーロを超えます。バゲッド・トラディショナルだとプラス15サンチームくらいです。とくにこの1、2年で値上がりしたような。

フランス人にとってバゲットはいわば日本のご飯やおにぎりのようなもの。

いったいフランスのパン事情は実際のところどうなんだろう、と思っていたところ、メトロでもらえるフリーペーパーで見つけました。フランスのパン事情の記事。


やはり物価の上昇でバゲットの値段もここ4、5年でかなり上昇し、毎日食べるパンをどうやって用意するかというのは、フランス人にとって関心の高い話題らしいです。

おいしいパンは職人につくってもらわないとならないけれど、お米は炊飯器でもかなりおいしく炊けるので、日本人は恵まれていますね。パンのおいしさもわかるし。逆にパンしか食べないようなフランスの人は大変だろうなぁと思います。

見つけた記事には最近は製パン機を買うお家が増えていること、出来立てのパンはなかなかおいしいけれど、やはりパンはパン職人の技術にはかなわないことなどが書かれていて、町の人々のパンについてのインタビューものっていました。

例えば、

自分の地区には気に入ったパン屋がないので、製パン機を買ったら、以外においしく、とっても気入っている、というご婦人。

「私はパンには相当うるさいわ。出来立てのパンしかかわないの。全粒粉のものかシリアルの入ったの。パンドミーはクロックムッシューをつくるときや、他の料理に合わせるときにだけ買うわ。」というご婦人。

「私はパッケージされてスーパーに売っているようなパンを一度も買ったことはないわ。パン屋にできたてのパンを買いに行く、というのが好きなの。」というご婦人。

と、みなさんなかなかのこだわりようです。日本人が米の種類や炊き方にうるさいのと似ていますね。


わたしはもともとパンが大好きで日本でも毎朝パンを食べていましたし、フランスのバゲッドが大好きです。それでもやはり日本人なので米も好んで食べます。だからおいしいパンが食べたいときだけ、ちょっと高くても近所で一番おいしいパン屋さんに行きます。幸い、家から一番近いパン屋さんが近所で評判の行列のできるお店なので、たいていそこで買います。焼きたてのパンのおいしさは格別です。焼きたてのパンが食べられるので、家にはパン用のオーブントースターがないんですよ。

フランスに暮らすと、パンのおいしさの違いもわかるようになるし、お米のおいしさも再確認できます。
今日はお米の気分、今日はバゲッドの気分、とどちらも楽しめるの日本人の私はとても得をした気分です。

画像元 www.pont-leveque.co.jp

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