2008年11月30日日曜日

クリスマスの本当の意味


11月


フランスのショーウィンドーがめっきりクリスマスらしくなってきました。
クリスマスが近づくにに当たってここでクリスマスの本当の意味を取り上げます。


クリスマス当日、イエス・キリストの誕生までの4週間をキリスト教では待降節(アドヴェントもしくはアドベント)と呼びます。つまりイエスの降臨を待つ期間です。それぞれの教会(ここでは特に私の知っているのはプロテスタント教会について書いています)によって異なりますが、通常この期間、礼拝時に常緑樹を土台にしたリースにろうそくを4本立てたものが説教台のあたりに置かれ、毎週一本ずつろうそくにイエス様のあかりがともされ、ろうそくのあかりのなかでアドヴェント・イエス誕生にちなんだ賛美歌が賛美されます。教会に足を運んだことが一度もなくてもデパートなどでこれらいくつかの賛美歌を耳にしたことはきっとあるはずです。そして、これも教会の定めるクリスマス礼拝の日程のとり方にもよりますが、4本目のろうそくにあかりがともったらクリスマス礼拝をまもります。これら礼拝をまもり、イエスの誕生を待ち望み、家庭でも静かな祈りのときをもつというのが本当のクリスマスの迎え方です。クリスマスツリーに飾りをこしらえるのもこの待ち望むという行為のひとつとして私は捉えています。

ですから、このアドヴェントというのはまさに「待つ」時です。
そして、私はクリスマス当日と同じくらい大切な期間と捕らえています。

クリスマスに「待つ」ということを考えるのはクリスマスの本当の意味にかなったことなのです。

写真) 去年のクリスマス時期のシャンゼリゼ大通りの様子

2008年11月11日火曜日

こどものあゆみ 10月



私がシッターしている子どもたちの今月のあゆみと観察とこれからの課題を簡単に書いてみます。

トマ 3歳
テオ 5歳
(ともに仮名)

2人とも男の子 フランス人

あゆみ  (できるようになったこと)

1、 2人とも家に着くとまず第一に手を洗うこと

これまでの観察によると、帰宅後、食事前、フランス人は手を洗う習慣が無いように思われる。レストランでは最初のお絞りは皆無で、食事の前にだれも手を洗わないけれど、毎日家に帰るとおやつをいただくことにしているので、まずは手洗いを習慣化。

2、 風呂場に飛び散ったお湯を自分で拭くこと

シャワーカーテンがバスタブ、しかも日本のと比べて浅いので、みずでっぽうやらバケツやらで水遊びしながらのお風呂はダイナミックな男の子が2人もいっぺんに入るとかなり大変なことになります。


3、靴下をくっつけてから洗濯かごに入れること

これはお兄ちゃんのテオが不器用ながらもなんとかできるようになりました。
この家庭では片方だけ行方不明にならないように洗濯かごに入れる前は靴下を両方くるんとあわせてとめておくことにしているのです。


課題

といっても私がかってに課題にしているもので、母親から私がお願いされているのではありません。あくまで私がこれはこの子たちの課題だな、と思ったものを取り上げます。

1、家に着いたらコートとマフラー、通園かばんを所定の位置に置くこと。
 
今は床に落ちているコートとマフラーとかばんをたどっていくと子どもにたどり着けるような感じです。


2、セーターを一人で脱ぐこと。

「一人で脱いでごらん」というだけでは子どもはどうやって脱ぐのかわからないのですよね。明らかにそれじゃ無理だろう、という格好で無謀に頭から脱ごうとしているのを見ると本当にそう思います。片方の腕、もう片方の腕、と抜いて、最後に頭を抜く、という順で脱ぐとやりやすいことを実践しながら伝えてきました。おかげで、その順番を思い出してやってみようとするようになっていますが、まだはじめに無謀なやりかたで脱ごうとしたり、面倒くさがってはなっから脱がせてもらおうとしたりして、まだ定着していません。普段はお母さんがぬがしてあげている感じがします。テオはかなりいい線をいっていますが、セーターの腕の部分がするっと抜けるような腕の曲げ方がつかめていません。これって学ばないと習得できないのですねぇ。モンテッソーリ教育的なの方法では、私がゆっくりとその様子を子どもの前で実演してみせる、というのが有効ということで、これは、そうだろうとは思いますが、この子たちは私がセーターを脱いでいる間にほかの部屋に遊びにいってしまいそう。でもやってみる価値はあるかな。


3、 上の方のボタンの着脱

この2人のいいところはやる気は結構あるところ。大変そうなときに手を差し伸べようとすると、自分でやるから、と断ることがあります。これはそのまま見守っておけばもうすぐできるようになりそうです。


よくわからないこと

1、 みかんの皮がむけない

チョコレートの乗ったビスケットやバターたっぷりのケーキなどがいつもおいてあり、よく食べているのですが、私は子どもにチョコや脂っこいあま~いお菓子を望むだけ与えることをあんまり好ましいこととは思っていません。この間はお菓子もっとちょうだい!というのでみかんにしたら?と提案したんですが、
2人ともみかんの皮が全くむけなかった。前のお家の日仏ハーフの子どもたちもできなかったので、まあ経験がないからだろうと思ったのですが、こんなことはやらせればすぐにできるようになるのでまあいいとします。

びっくりしたのは、2人がその後、そのみかんをお皿に載せて、フォークとナイフを自分で持ってきてそのみかんを食べようとしたこと。フォークとナイフはただでさえまだあんまり上手に使えないので、みかんの果汁があっちこっちに飛び跳ねてしまって、薄皮ばっかりお皿にのこるようなひどい有様で、ちょっとした軽い提案としてみかんを食べようといったものの、洗い物は増えるは壁も床も拭かなくてはいけないわ、手はべたべたになるわ、ややこしいことになってしまいました。そこで浮かんだ私の疑問。フランス人はみかんを手で食べないのだろうか、、、、、?  もしかして、オレンジとまちがったのか? この子たちはみかんとオレンジの違いをわかっていない可能性がかなり高いのでそうかもしれない。オレンジならナイフで切ることもあるから。。。。 いろいろ考えてしまった私ですが、こどもたちは手がみかんのいい匂いになったといってひたすら喜んでおりました。

トマの災難

振り返ってみると弟のトマは先月は10月はじめにベッドから飛び降りて鎖骨を折ったのからはじまり、風邪を引く、水疱瘡になる、といった具合にハプニングが次から次におこり、とても忙しい人でした。
最近は3日くらい便秘がちで、「うんち でろよーっ!!」と泣き叫びながら格闘していました。私ができるのはせいぜいおなかのマッサージと励ましの言葉を掛けること。野菜をたくさん食べるようにアドバイスもしましたが、彼はフルーツと野菜をほとんど採らないのでこれは起こるべくしておきた災いでした。

2008年11月6日木曜日

トゥルヴィルへ






先週末、トゥルヴィルへ行ってきました。

ポスター画家で有名なサヴィニャックが1979年に移り住んだのがこの町。
彼の実家はパリのビストロで、根っからのパリジャンらしいです。

いたるところに彼の絵が見つけられるかわいらしい町ということで、友達にすすめられて、月末の一泊旅行の地に選びました。

パリからはサンラザール駅から特急で2時間ほどです。

駅を降りて左手は映画「男と女」の舞台となったドーヴィルという町で、知識人たちのリゾート地だったところです。高級保養地として夏場はにぎわうらしいです。

私はトゥルヴィルのほうが目的ですが、せっかく異なる雰囲気の町が隣り合わせになっているのでどちらも見て回りました。雨との予報だったのに、一日目は一滴もふらず、おかげで海岸沿いや桟橋も自転車で一通り見て回ることができました。完璧な防寒対策をしていって本当に助かりました。自転車は自分のを持っていきましたが、現地で貸し自転車やさんもありました。自転車は観光にはとても便利。色々なところに短時間で行けるので、5倍くらい楽しめた気がします。

モネが5歳のときに家族と住んでいたルアーブルまでも一時間ほどだそうで、時間がゆるせば訪れたかったのですが、二日目もゆっくりトゥルヴィィルの町を歩き、サビニャックの壁画と海の幸の食べられるレストランを求めてのんびりすごしました。夕食は近くのスーパーで買ってホテルですませたので、二日目の朝食は外食。DUPONというお菓子やさん併設のサロン・ド・テでしっかり食べました。人気のお店のようで、常にほぼ満席でした。

Musée de Trouville “Villa Montebello” 【ヴィラ・モンテベロ美術館】

64, rue du Gal Leclerc 14360 Trouville sur Mer
Tel : 02 31 88 16 26
開館時間 : 3/25〜5/28、6/24〜9/24 14:00〜17:30、6/15〜9/15 〜18:30
閉館日 : 火
入場料 : 2ユーロ、水曜無料

参考サイト 日本語
http://www.hayakoo.com/trouville_sur_mer/

2008年11月3日月曜日

シュタイナー関連絵本 オンライン購入情報

シュタイナー関連の絵本に関するサイトを見つけ次第、
このエントリーに追加していくことにします。

フランス語の絵本であっても、絵を見るだけでもなんとなくストーリーが想像できるものが多いし、絵を眺めるだけでも十分に楽しいと思うので紹介していきます。


■http://www.bio-dynamie.org/index.htm から入ってBoutique Internet
もしくは絵本のページ http://biodynamie-boutique.bio-dynamie.org/index.php?cPath=37

バイオダイナミック農法のサイトです。

■pentagram
http://www.pentagram-paris.com/

私が画材を購入しているパリのシュタイナー専門店です。シュトックマー社のクレヨンや絵の具、フェルトの人形や各種書籍、絵本、木のおもちゃなどd
小さい店内ですが、見ごたえたっぷりでついつい長居してしまいます。


2008年11月1日土曜日

地下鉄の中で親子観察

地下鉄で私の前の席に2歳半か3歳くらいの女の子が座りました。電車はかなり込んでいて、お母さんは座れず、少しはなれたところから子どもたちを見ていました。
私が先に降りるまで約15分間のことを書いてみます。


最初の2駅くらいは静かにすわっている女の子。おにいちゃんに「ちゃんとすわれているね」、といわれて得意になっている。

3駅目、
退屈になってきたのかきょろきょろあたりを見回したり、お母さんに投げキッスしたりする女の子。
電車が駅に着くと「ついた~!」といってみる。すかさず「NON。まだよ。」とお母さん。

4駅目 
女の子が咳をすると、「手を口に当てなさい。」とお母さん。
電車が駅に着くとやはり「ついた~!」と女の子。「ちがう。まだついてないの。」とお母さん。

5駅目
もぞもぞうごいて、知らぬ間にとなりのおじさんのコートの端を握っている女の子。「となりの男の人にかかっているてをはなしなさい!」とお母さん。そして駅につくとまた「ついた~。」と女の子「まだよ。」とお母さん。

6駅目
もぞもぞ体をくねらす女の子に「ちゃんと座ってなさい」とお母さん。


ここまでが観察したシーンです。


その後も電車が止まるたびに「ついた~。」という女の子にそっけない返事のお母さん。そのうちぐずりだすだろうなあと思いながら私は電車を降りました。

以下このシーンを考察してみます。

たくさんの人が乗っている電車のなかで子どもが騒ぐと迷惑になる、という考えはどこの国でも普通はの感覚としてあるように思います。ものすごくうるさく騒ぐ子どもとそれを全く注意しないお母さんに遭遇したときは、「迷惑ですよ。」といいたいくらいに不快な思いをしたことだってあります。その点では、このお母さんは常識のある、マナーを守ろうとするお母さんだと思います。しかしながら、お気づきのとおり、女の子の集中力は2駅目で完全に切れています。「ついた~。」と毎駅言っていることから、座席に静かに座っているのは退屈で、はやく到着してほしいという思いがみてとれます。お母さんの「まだよ。」という言葉には」「とにかく静かにしていなさい。」というメッセージがこめられていることを感じます。でも子どもにとってはじっとしていることはものすごく大変なことです。2歳半~3歳の子の限界はやはり2駅くらいなものでしょう。

わたしだったら、やむなく子どもと混雑した電車にのらなくてはならない状況自体を避けようと努力しますが、こうなってしまった場合、なにか興味をもちそうなものを女の子に渡してあげることを考えると思います。もし、おもちゃや絵本を持ち合わせていなければ、ハンカチをお人形の形にして渡してあげたり、その場でお話をつくって聞かせたり、なにも無いなりに色々な工夫で子どもが飽きない工夫はできると思います。

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