2009年2月25日水曜日

トゥールーズ 昼食会のお知らせ



フランス第4の都市、トゥールーズにて

3月3日 (火) 12時~14時頃  昼食会を開きます。


今週末に旅行でトゥールーズに行くことになったので、トゥールーズ近郊にお住まいのお母さん、もしくはこれから出産されている方、子育てに関心がある方と交流できたらと思っています。参加される方の交流と、息抜きの場にもなればうれしいです。


参加ご希望の方は連絡先と詳細を送りますのでお気軽にご連絡ください。
トゥールーズ おすすめのお店の情報も大歓迎です。

このエントリーのコメント欄から、
またMIXIの「パリでシュタイナー」のコミュからお申し込み、お問い合わせ頂けます。


トゥールーズ情報

トゥールーズ観光局(日本語)    http://www.jp.toulouse-tourisme.com/accueil/index_jpn.php
トゥールーズ市役所HP(仏・英語)  http://www.toulouse.fr/
bisou のサイトより           http://www.bisoupfj.com/html/ville/v_toulouse.html



バナーつくりました






とてもかわいい無料素材屋さんをみつけたので
このブログ「paris nature」のバナーをつくってみました。
お気に入り登録の際などぜひご利用ください。


では、今後ともどうぞよろしくお願いします。

2009年2月15日日曜日

トゥールーズ 「おしゃべりサロン」予定

準備中のイベントのお知らせです。

トゥールーズへの旅行にあわせて、現地にお住まいの日本人の方と
子育てに関するささやかな集まりができたらいいなと思っています。



内容


だだいま検討中。

・絵本・手遊び
・こどもの絵、
・育児の悩み


などこれまでのワークショップの内容に近いものを考えています。
市内のカフェでこじんまりと集まれたらいいな、と思っています。
参加費は無料、カフェで各自好きなものを注文するスタイルです。


管理人をしているmixi「パリでシュタイナー」コミュのほか、トゥールーズ関係のコミュにもお知らせをのせる予定です。トゥールーズ、近郊にお住まいの方、参加ご希望の方のご要望もお気軽にどうぞ。(このエントリーのコメント、もしくはMIXIのイベントのメッセージに寄せてください)


日時

3月1日~3日のいずれかもしくは毎日  時間未定
場所 トゥールーズ市内。アクセスのよさそうな中心地の落ち着けるカフェを探しています。

2009年2月12日木曜日

フランスの大学改革とストライキ


フランスの大統領サルコジは2007年8月に大学改革を打ち出したことにより、大学の自律化が急速に進んでいます。

大学改革のストについて書いた理由

たまたま授業で大学の歴史を調査していたので、自分の大学の 変遷を含めて、フランスの大学改革のあゆみは興味があったこと、また、私の身近には研究者が以多いので、とても関心のあった話題が、このたびの自分の通う大学の本格的ストによっ て、自分のにとても近い問題になったことから取り上げようと思いました。


フランスの大学改革

世界ランキングにおいて遅れをとるフランスの大学の水準を引き上げようと、ここ数年来、研究教育活動の効率化を図るために、「研究と高等教育の拠 点」(Pres: Pôles de recherche et d’enseignement supérieur)や「先端研究の主題別ネットワーク」(RTRA: Réseaux thématiques de recherche avancée)といった施策が実施されてきた。大学の自律化を経た今年、高等教育研究省は「キャンパス計画(Plan Campus)」を打ち上げ、全国に10の「卓越したキャンパス(un campus d’excellence)」を新たに創設するとした。国営の電力・ガス会社EDFの一部を民営化して得られた資金をもとに、「キャンパス計画」には39 億ユーロ(約5000億円)が投入されることになる。従来の大学施設の選択と集中を促進する抜本的で大規模な大学改革である。【現地報告@パリ】キャンパス計画―フランスの大学改革http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2008/11/post-149/


大学とストライキ

私の通うパリ8大学はこの大学改革に抵抗して今週からストが行われています。授業のある学期の最中にストがおこなわれるのは、かなりアクティブで本格的なストであることを意味するそうです

パリ8大学は数年前の大規模ストの発祥地であり、フランス の大学の中でもとりわけリベラルな学校で、(このリベラルな大学が国立であることが驚きですがこの点についてはいつかまた書きたいと思います。)今日は休講の授業がいくつかあったようでした。私が出席した授業では、授業そっちのけでストの主張を熱く語る先生の声が聞けたり、自分 の意見をもとめられたりすることがありました。私としてはとても興味深く、考えさせられることが多く、貴重な体験です。

皆いない、その訳は・・・

私はビラをもらっていたにもかかわらず授業の出席率がやけに低いのと、授業の登録をしに事務所に行ったときに耳にした情報でようやく今回のストの大きさに気づいたのでした。いつもなにかしらのマニフェスタシオン的な活動が学校のどこかで企画、実行されているので、今回もその1つだと思っていたのでした。

月曜日に配布されたビラによると主張は大きく3つとかかれていましたが、私が受けている授業を担当している先生(ドクターの学生でもある)は、このストの主張のとくに大きな二つの主張を授業の中で詳しく、そしてかなり熱をこめて語っていました。どちらにしてもサルコジの政策に対するとその施行によって引き起こされる問題についてのレジスタンスです

今回のストの大きな二つの主張

というのは簡単に言うと以下の懸念によるもののようです。

  1.  研究者や教師の地位の矮小化、ポストの不安定化、ひいてはそれらがもたらす授業の質の低下
  2. 企業から予算の得やすい経済、科学技術関連などすぐに国の富につながる学部が勢力を増す が、哲学や文系学部は経営が非常に困難になることが予想される、つまり大学間に階級ができ格差が大きくなる

学校の自治を国ではなく学校に任されるようになることで、学校はいかんせん、お金を自分でとりつけなくてはいけなくなります。お金があり、研究に専念できる分野では研究者はたくさんの本を出版できるようになります。ある先生は、それにともない、研究に専念する教授のかわりに、授業をたくさん請け負わなくてはいけない教授がその分野を教えることになり、自分の分野外のところも担うことになると、学生も特定の専門知識をもっている教授に出会うのが難しくなり、ひいては学びの質の低下も懸念される、というようなことをいっていました。

これら批判の声についても私が最近読んでいるブログがくわしいので同じソースからもう一度引用します。東京大学「共生のための国際哲学教育研究センター」のブログがフランスの大学改革について書いたエントリーです。

この大胆な計画には批判の声もあがる。この新自由主義的な施策は大学間の階層化を促進し、とくに大都市と地方の研究教育格差を助長するものだから だ。また、政府主導の大学改革は往々にして大学の体制順応主義的な体質を助長し、その批判的精神を減退させることで、学問の重要な生命力であるその独立性 を委縮させるからだ。しかし、大学ランキングにフランスの大学の存在感がないという焦燥感を打ち消し、研究教育の国際競争力を高めるという論理を説得する ことは難しかった。【現地報告@パリ】キャンパス計画―フランスの大学改革http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2008/11/post-149/


フランスでも高学歴ワーキングプア

日本でも「高学歴ワーキングプア」ということがよく言われるようになっていますが、それと同じ現象がフランスでも起こりつつあるということです。


詩人や物書き、哲学者が一番ステイタスをもっていた国フランスで、文系科目が省みられなくなったら、いったいフランスのよさって何だろう?そう思っている文系学部の私にはこの大学改革の動きはとても残念でなりません。時代は移り変わるもの、総合的にみてフランスがもっとよくなるために考え抜かれた策だとしてもやはり残念です。とても残念。

ただ、フランスの人たちは黙っていません。主張します。そこに日本との大きな違いがみえます。絶対に泣き寝入りなんかしないのです。納得できなかったらとことん主張!これが普通、これが健全な精神だと思いますが、日本人の私はこの「希望を捨てない」社会参加のスピリッツを誰もがもっていることにいたく感動してしまいます。社会に参加し、自ら社会を変えようとする「社会力」が私たち日本人には決定的に欠けています。

ストライキは大学改革にともなう問題を皆に知ってもらうための意思表明でもあるので、少しくらい休講になっても仕方ないと思っています。



写真:メトロからの風景 バスティーユ付近からみたセーヌ河とエッフェル塔

2009年2月9日月曜日

展示会とパリ散策

知人の知人が企画したというブティックのイベントにいってきました。
マレ地区の小さな路面店で上海テイストのおしゃれなかばん小物や洋服を見ました。



フランス人の間でアジアンテイストは今かなり人気があります。犬とお散歩中の通りすがりのご婦人が興味深げにショーウィンドをのぞいていました。

すぐ近くのピカソ美術館。左側は改装中で、工事のために立てられた壁が鏡になっています。観光客に配慮した工夫なのでしょう。



カフェで休憩。最近良いお店に当たることが多くうれしいです。ここは3区、RUE PAYENNE と RUE DU PARC ROYEL の曲がり角でピカソ美術館から徒歩すぐです。美術館が閉館になってしまって入れず、暖をとるために一番近いカフェをさがしていたところ、いつもおいしそうなキッシュが外から見えるように飾ってあるこのお店を思い出したのでした。



ショーウィンドーで一番魅力的にみえたシェーブルチーズ(山羊のチーズ)がまるごと載った大きなキッシュとカフェを頼みました。とても大きな一切れと、どっさりのサラダとともに大皿に盛られてきました。家でつくるキッシュの2倍くらいの高さがあって、二人で食べてもかなりの食べ応えがありました。
土台の部分はほうれん草がどっさり入っていました。チーズもしくは生クリームがくわえられているようでした。丁寧につくられた手の込んだ味がして、ものすごくおいしかったです。卵はまったく入っていませんでした。キッシュではなくてタルトだったようです。

TARTE BERRICHONNE  12ユーロ  

レシートをみてやっぱりタルトだったことがわかりました。

久しぶりにパリらしいのんびりとした良い休日になりました。


・ブティック
Shanghai Trio Boutique in Paris
21 rue de Poitou Paris 75003


・カフェ
LE SEVIGNE  
ANGLE 15 RUE PAYENNE 15 RUE DE PARC ROYAL 
75003 PARIS
01 42 77 00 98









2009年2月6日金曜日

いいこと考えた!トイレにて

私の見ている子どもたちが最近ひとりでおしりを拭けるようになりました。一緒にトイレまでついて行かなくてよくなったので私は以前より少し楽です。

しかし、今日は弟のトマがトイレに行ったきりなかなかもどってこないので、どうしたのかと思っているとお兄ちゃんのテオが、

「そんなに使ったらだめなんだぁ!」
「いけないんだ~!!」

などとトマに怒っている声が聞こえてきました。そしてその数秒後に

「トマが悪いことしたよ!」
「すっご~くいけないことしたんだよ!!」
「とにかくすっごいわるいことだから、すぐに見に来て!!」

と私の顔面2センチ前のところで大興奮。

そんなに興奮しなくても。

テオはときどきトマの失敗をとりあげて手柄にしたいところがあるし、トイレの失敗くらいたいしたことじゃないんだけどなぁと思いながら様子を見に行きました。

お兄ちゃんにさんざんどやされ、私が呼ばれたのもわかったので、トマはトイレの内側から鍵をかけようとしているところでした。

もしかしたらおしりがふけなくて困っているのかもしれないのでちょっと強引に扉をあけ、

「何をしたの?どうしたの?私はぜんぜん怒ってないし怒らないから言ってみて。」

と聞いたところ

「トイレに入っても手が汚れないようにしてるの!見ないで!」

と泣き出しそうなトマ。その片手は肘が隠れるくらいまでトイレットペーパーがぐるぐる巻きになっていました。

なんでも真似してみたいお年頃なので、幼稚園の友達が同じことをしていたのを思い出したのかもしれません。彼が思いついたのかもしれません。彼は手を汚さずにトイレに入るグッドアイデアを試していたのでした。うまく腕に負けなかった紙とあわせて、約1ロールのトイレットペーパーを一度に流したために出てきたときにはトイレはすでにつまっていました。

「ほらね、ね、トイレットペーパーぜ~~~~んぶ使っちゃったから、トマのせいでトイレつまっちゃったんだよ!」

とテオはますます興奮。こういう時わざとトマの気に障る言い方をするのが少し気になっているところですが、私ははテオをまず落ち着けることにしました。子どもが妙に興奮して仕方ないときは、こちらはできるかぎり落ち着いて話すのが有効です。

「手を汚したくなかったんだって。ちゃんとわけがあったのよ。トイレがつまったかどうかは、トマが出た後みてみるから、テオは2階のトイレ使っておいで。」

とできるだけ小さい声でゆっくり言って2階のトイレに上げました。効果抜群でした。

そしてトマには

「自分の頭をよく使って考えたんだね。それはいいと思う。」

といいました。

「でもね、こんなに使うとトイレがつまるし、拭く紙がなくなっちゃうから、手は汚れたらあとで洗えばいいのよ。」

とその後付け足しました。

私が思うに、ここが大人の関わりのポイントです。ここでの大人の言葉掛けや振る舞いが発達のための援助にもなれば、下手をすると妨げにもなるということです。

大人が「いたずら」と判断しがちなことも、子どもにとっては大事な「実験」ということはよくあります。

おなじ行為でもただ大人を困らせようとしてする場合と、子どもらしい純粋な探究心から来る行為な場合とがあると思います。トマはこのたびは、純粋に試してみたい気持ちにかられてしただけであって、本人は全くいたずらをするつもりではなかったはずです。大人を困らそうというつもりではないのです。そういうときに私はトイレがつまったとしても、トイレットペーパーが1ロール「無駄」になったとしても、いきなり子どもをしかったり、怒ったりすることはしたくないのです。なぜなら、子どもが自分の頭をつかって何かオリジナルな考えを思いつき、行動にうつしてみる、という行為は非常によいことだと思うからです。このような繰り返しにより、思考力、イマジネーション力、行動力、などさまざまな力が培われ、それが生きる力になっていくと思っています。ですから、その本来すばらしい行為を大人に否定された、という印象を子どもがもたないように大人はよく注意しなければならないと思います。

罪を憎んで人を憎まず というとちょっと違うような気がしますが、トイレットペーパーを使いすぎたことや
トイレを詰まらせてしまったことと、その子が自分の頭と手をつかって何かをやってみようとしたことというのは別にして考える必要があると思います。

私は毎日ほんの数時間一緒にいるだけですが、トマののときどきみせるこういった子どもらしい思いつきがなんともいとおしいです。彼の創造力、そこからはぐくまれる生きる力の芽吹きがどんな障害に遭ってもつぶれることのないようにと願います。

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