2011年1月30日日曜日

フィールドワークはじめ

日本についてすぐの週末で少し休養して、週明けからフィールドワークをはじめました。約1週間しかたっていないので外枠がわかってきたくらいなものですが、じっくり話を聞ける機会が少しですがもてたので少し安心しました。今週の目標としていた概要を理解する、というところよりは先が見えたところで今週は終われそうなのです。しかしながらどんどんたまっていく元資料を前に、体内時間がほぼ逆転している自分にはかなり焦ります。焦ってもなにも進まないのですが、頭がぼーっとして、フィールドに出ていくときの分のエネルギーをためるので精いっぱいです。駄目ですねー。フィールドは自分の聞く力、質問する力がそのままはねかえってくるのでものすごくエネルギーを使います。修行になりますよ!

自宅から都心まではかなりあるので往復に時間がかかるのも大変です。ただ、いい面もあるようです特別な予定がない限り通いで続けようとおもいます。まずメリハリがついてよいようです。2日間フィールドワークに集中したら1日は自宅で資料のまとめと休養。携帯がなくても公衆電話で最低限の連絡はできるし、ネットは家に帰っているときに使う情報を出しておけばなんとかなっています。選択肢がなくて不便ですが、意外とこのシンプルな生活のほうがその時々の仕事が明確でメリハリができてよく、ストレスもあまりたまらないことを発見しました。それから移動するとやる気が出る、というのをどこかで聞きましたが、移動中に意識が研究に向いて、新宿につくころにはイメージトレーニングが一通り終わって頭が不思議としゃんとしてきます。時差ぼけの体にはこれが難しいので、環境に矯正してもらっている感覚です。

2011年1月22日土曜日

日本に到着

巴里からの便が一時間ほど遅れて乗り継ぎ地点のウィーンに到着。乗り換え便はすでに出てしまっていて、ウィーンからフランクフルトに飛んで3時間ほど待ち、日系の飛行機で帰ってきました。機内食で和食が食べられたりサービスが日本語で受けられてよかったものの、朝に到着のはずが、夕方に到着。重量のある大きなバックを手荷物として持ち運んでいたので徒歩でのターミナル移動などが多くなったのには辛いものがありました。
でも久々に家族と再会して心から嬉しいです。週明けより東京で調査を始めるのでそれまで束の間ですがゆっくり我が家で休養をとって備えたいと思います。


日本に帰ってからすぐ違和感を感じたのは、我が家の造りつけのサイズ。とても低く小さく感じます。フランスサイズに慣れてしまったようです。洗面台なんてまるで子ども向けのものを使っている感覚です。多分フランスの新しい引っ越し先の造りがすごく高いので、それで前回帰ったときよりも妙な感じがするみたいです。

今テレビでコンビニのおにぎりの作り方をみていたのですが、やっぱり日本の製品の質の高さはすごいです!食品工場の機械の精緻さと開発者の緻密な研究努力は驚くべきものがあります。単純に感心するとともに、この少しの違いを実現するためにたくさんの人が自分の自由に使える時間を削って働いていることを思います

このプラスアルファの時間と努力に価値が置かれることはフランス社会には期待されていませんね。フランスの労働者たちはこうしたプラスアルファのための労働時間を家族のためや自分の趣味、バカンスとして消費しているはずです。

そう思うと、コンビニのおにぎりの風合いなんて、どうでもいいと思えてきます。日本の労働者の家族に団欒の時間が半日でももてるようになるのなら、日本国民の幸福度が上がるとおもうからです。時間ができれば、その分で手作りでおにぎりくらい自分で作れるでしょうしね。

なくては駄目なところには惜しみなく時間をかけてもよい。でも日本のサービスや高度な製造技術はなくても済むところに需要をむりやり生み出しているように見えます。資本主義の宿命といえばそれまででしょうけれど、一体こういうところをどれだけ一般市民たちが意識して生活しているでしょうか。
意識したって何も変わらないでしょうか?実際自分を省みれば、日本を出る前は当たり前に享受していたのだから、誰のことを批判するでもないのですが、ただ、この当たり前になって目に見えないことの背後に何が有るのか、何が無いのか、を思う時にぞっとするほどの未熟さを感じる、ということを誰かに伝えたいと思います。日常の至るところで不便さを感じるフランスから帰ると、日本のサービスの良さと際立って配慮の行き届いた製品はときどき不気味にすら感じられるのです。
違う視点でものを見ている人の意見を聞いて自分に取り込むことも、私たちは苦手じゃないかと思います。フランスかぶれ、というレッテルが存在するでしょう?私は変人とは思われたくないけれど、自分の感じることをそのまま伝えたいです。

ああ、でもこうして自分の体験の実り多かったことを妙に説得したい気分になるのは自身がない現れなのでしょうか?やっぱり自分自身を無意識の部分も含めて分析するのは外を観察するのと違って難しいです。哲学者はどうやって深い思考レベルに自分の意識を留めていられるのでしょう。私などは2年ぶりに食べるおいしいお寿司に一瞬で心を奪われてしまうのに。

2011年1月20日木曜日

一時帰国

今もうすぐ前泊のホテルを出るところです。
絶対飛行機に遅れないように用心して前泊しました。

今日のお昼過ぎにウィーンで乗り換えて明日の朝に日本に到着です。
すべてスムーズに行きますように!課題がまだ一つ終わっていないので、
搭乗までと機内中に終わりますように!日本滞在中にフランスのアパートに
何も問題が起こりませんように!

今回はほとんど研究調査とそのまとめに時間を使うことになりそうで、あまりゆっくりできそうにありませんが、ここでの進捗が後に大きく響くのは間違いないので頑張ります。

日本のニュースではチュニジアの革命はどのくらい報道されているのか気になります。

2011年1月9日日曜日

つれづれ

今日はふつうに近況です。

新しいアパートはとても快適です。ただ1つとっても困ることは郵便物、とくに小包がまともに届いたためしが無いこと。車が敷地内にはいるために駐車場の入り口のバーを解除しないといけないんですが、私たちの部屋はまだ登録されていないので、管理人を呼ぶボタンを押すのです。ということは、管理人がいるときのみしか、車が入れない!私は頻繁にインターネットで買い物をするのでこれはとても大きな問題です!インターネットのモデムセットも、もう何度となく再配達をお願いしてもだめだったので、結局近くの郵便局に配送してもらってようやく昨日から安定してネット接続ができるようになりました。まあ、色々面倒なことが多いですが、それでも少しずつ改善しているのですからよしとします。

今日になって来週の討論会のお知らせがとどきました。会場はサン=ドニで、闇滞在の移民がテーマだそうです。パリ8とパリ13はこういう移民のテーマが得意です。昨年からうちの大学とコラボしているパリ13大学の先生が話すようです。後期出席しないといけない授業の先生なので、行ったほうがよいかもしれないけれど、直接に関係の深いテーマではないのでできれば一日割くのは避けたいです。

移民というと半年以上滞在している私自身も移民の定義に含まれるけれども、うちの大学やこうした討論会で焦点となる移民は、主にアフリカ大陸からの移民、とくに多い北アフリカの移民の文化や教育についてはなされます。こういう場では私たちは移民といってもかなりテーマからは遠く、韓国人も台湾人も日本人もまとめて中国人、と大雑把にくくられてきどき話をふられる程度です。まあなんの脈絡もなく、経済的にも選択肢がいろいろあるのに物好きできているアジア人が研究の対象として興味深くないのはあたりまえなので全然気にしませんが、フランス人でもなく、対象とされている移民でもない立場の自分がこういったテーマにどういう絡み方ができるのか、という点で考えます。文化や歴史背景が違う国の問題を日本とそのまますり替えることもできないし、日本がどこにあるもしらない人たちに、私たちの持っている文化的文脈や移民に対する感情についての一般論を数時間で理解してもらうのは多分無理です。該当者たちの等身大の意見をたくさん聞けるので、ありのままのフランスをよりよく知るという点では大変得をしていると思います。

2011年1月2日日曜日

新年のご挨拶


新年あけましておめでとうございます。
フランスはもちろん、日本から、ベルギーから、フェイスブックでは世界中から、新年のメッセージをたくさんいただいてとってもうれしいです。

年明けは友人宅での年越しパーティに出かけていました。
フランス流にシャンパンで乾杯、ちょっとした仮装大会などもあってにぎやかに新年を迎えました。

持ちよりのケーキや年越しそばもいただきました。帰りの電車ではアフリカ系の人たちがたくさん乗っていました。友達とあつまって朝まで新年を祝う文化があるようです。



今年もどうぞ宜しくお願いします。

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