2010年12月22日水曜日

交換と貨幣の価値

フランすはバカンスドゥノエルという休暇に突入しました。今年のフランスはどうかしてしまったように雪雪雪!
こんな冬は23年ぶりとか。

さて、今日は休暇前に書いたエントリ-です。最近のフランス小学生の流行ものについて。
写真に協力してくれたこどもたちは今頃雪だるまをつくっているかな?


フランスの小学生に爆発的な人気の形状記憶の輪ゴムブレスレット。熱狂的な人気。私が思うに人気の理由は以下のとおり。

1 安価
2 持ち運び便利 ポケモンカードよりさらに小さいのに交換、収集できる。
3 友達と交換、自慢しあうなどコミュニケーションができる

ああ、お母さんと先生の困り顔が目に浮かびます。



宿題そっちのけです。


こんな風にさりげなくじゃらじゃらさせるのが子どもたちのステイタス。

人間はお金を交換する。それはお金に価値があるからではなくて、交換するから価値が生まれる。というのが民族学のマリノフスキーのお言葉。贈与に発生した不均衡に均衡をとろうとすることで贈与は続いていきます。

なんでうちの子はこんなただの輪ゴムを交換することに燃えてるのかしら?という母親の問いに民族学の巨匠は、だって交換するのが人間だからじゃん。と言っているわけです。


レヴィ ストロースは家族の構造も女の交換をつかって説明しています。交換があるとき、贈り物を受け取った側には借りができ、贈った側には貸しができます。この不均衡を取り戻すかのように交換は続いていきます。

そう考えると子どもたちの輪ゴムのブレスレットの交換の流行もとても面白いです。

この交換が大きな意味をもつようになったのは、やはりそれが価値があるものだからではなく、交換したから交換する価値があるものになったのでしょう。むしろあまり価値がない輪ゴムだから交換が始まりやすかったのではと思います。私も小学生くらいのときにキャラクターシールやにおい玉、かわいい便箋を1つずつ交換しては喜んでいたっけ。

お金だって、それ自体はただの紙切れや金属辺でしかないけれど、交換することで価値があるかのように私たちは錯覚しているから同じことですね。


学校というのは子どもにとって1つの社会。大人にはただの輪ゴムでも子どもにはいまや大人にとっての貨幣と同じくらい価値があることは疑いありません。この輪ゴムを1つしかもっていない子どもがたくさん持っている子どもをみる眼差しは例えば労働階級市民がブルジョワジーの生活を仰ぎ見るのと多分ほとんど大差ないと思います。この交換ブームがはじまるのがいつの時代も小学生低学年くらいなのも興味深いことです。

先日の国際会議のたくさんのプレゼンの中にも消費する子どもというテーマがあったのを思い出しました。
クラスメイトがよく知っているイギリスの先生らしいので今度本を貸してもらおうかな。

2010年12月19日日曜日

それはただの始まりでしかない 映画

先日観たい映画としてメモしていた 

Ce n'est qu'un début (それはただの始まりでしかない。という意味)




とある公立幼稚園で愛や死などをテーマに哲学のアトリエを子どもたちに向けて2年間行った記録をまとめたドキュメンタリー映画。

もともととても小さく上映されていて、観客は少なかったです。でも幼稚園や保育園の先生っぽい人がちらほらいました。

心理学や哲学の先生が子どもたちに難しい講義をするわけではなくて、そこの幼稚園の先生が日本でいうお集まりの時間に朝の決まった時間に子どもたちに哲学って何?愛って何?と質問するスタイルで、先生は子どもたちの言葉をひたすら引き出す役目に徹していました。

最初は全然質問と違う答えがかえってきたり、まったく反応がなかったりするわけですが、回を重ねるうちに、テーマからぶれずに長い時間意見をだしあったり、子ども同士で意見の言い合いになったりして興味深かったですよ。

■たとえば愛について。 (丸々台詞を書き取っているわけではないです)

先生  愛って何?

子ども 私は恋人がいるの。

先生 恋人って?どういうこと?

子ども 口と口でキスするの!あと手をつなぐの。

子ども お父さんとお母さんは愛してるから、結婚してる。 でもときどき喧嘩してもうこんなんなら離婚しよう!って言うときもある。でもまた仲良しになる。

男の子 女と女は結婚できないんだよ

先生 じゃあ女の子と女の子は愛し合うことができないのかしら?

女の子 私は妹がいて結婚するのはできないけど、でも妹のことを愛してるの。

中には

■ シェフってなに? 権力について

先生 みなさんはニコラ サルコジ をしっていますか?

子ども1 うん、しってる! うちにいる。

子ども2 うん、しってる! うちのお父さんとおんなじ会社で働いてる

子ども3 刑務所にいる


■ インテリジェンスってなに? 

女の子 うちのお母さんはインテリジェントよ。いっつもヌテラは冷蔵庫に入れちゃダメ!って言ってる。

など中にはぷぷっと笑ってしまう反応もあって、観客みんなで大笑いした場面などもありました。

子どもたちの言葉はいつでもとても具体的ですね。子どもの言葉は生活体験そのものです。子どもが活者といわれるゆえんです。小さな子どもは大人のように抽象的な概念をつかって話をすることができませんが、大人と同じように感じ、自分の体験と照らして考えることができることができます。あまり子どもの言葉を尊重しないように見えるフランスの社会で、こういうフィルムを大人たちはどういう風に見ているのでしょうか。

2010年12月7日火曜日

観たい映画のメモ



98 bd du Montparnasse, 75014 Paris
11:15  13:55  15:55  17:55  19:55  21:55

Ce n'est qu'un début

‎1h37mn‎‎ - Documentaire‎
Ils s'appellent Azouaou, Abderhamène, Louise, Shana, Kyria ou Yanis, ils ont entre 3 ans et 4 ans quand ils commencent à discuter librement et tous ensemble de l'amour, la liberté, l'autorité, la différence, l'intelligence. Durant leurs premières années de maternelle, ces enfants, élèves à l'école d'application Jacques-Prévert de Le Mée-sur-Seine, dans une ZEP de Seine-et-Marne, ont expérimenté avec leur maîtresse, Pascaline, la mise en place d'un atelier à visée philosophique. Plusieurs fois par mois, assis en cercle autour d'une bougie allumée par Pascaline, ils apprennent à s'exprimer, à s'écouter, à se connaître et se reconnaître tout en réfléchissant à des sujets normalement abordés dans le système scolaire français en classe de terminale. « Moins

2010年11月30日火曜日

フォンテーヌブローのお城


先日のイナルコでの会議の後、つい最近中古車を購入したばかりの友達がドライブに誘ってくれました。

目的地はフォンテーヌブローのお城でした。実は初めて。私、実はエッフェル塔にも上ったことがありません。
とてもきれいなところでした。ただし、ものすごく寒かった!!まさかお城を散歩することになるとは思っていなかったので薄着で出かけて大失敗でした。おかげでこの後2日間熱にうなされてすごしました。パリから郊外までは電車で、その後友人のご主人の車に乗り合わせて約一時間半くらいでつきました。パリから車だと2時間半とか3時間くらいでしょうか。

冬で芝生の花はすっかりなくなっていましたが、ここはナポレオンゆかりの地です。予想外に見ごたえがありました。

お城にまつわる出来事が絵皿で展示されていました。
フォンテーヌブローはナポレオンがバリバリ仕事をしたお城です。いかにもという感じの王座の間。王座の間がそのまま残っているのはフランスでも唯一ここだけだそうです。





ナポレオンの側近たちがつかっていた、かもしれない陶器がたくさん棚に飾られていました。かわいらしい小花柄のが気になりました。これは寝室で洗顔等に使う水差し。今なら花瓶に使えそうです。

2010年11月27日土曜日

週末

新アパートにもうすぐ引越し完了します。とてもうれしいです。もうすぐインターネットもつながります。がらんとしたキッチンにも待望の冷蔵庫とガスレンジ、そして食器洗い機が到着し、ようやく住める状態になりました。電気がつくようになるまで部屋が決まってからなんと約三週間もかかってしまいました。さすがフランスです。

アパートは人気がないらしく、もう4人見に来たけれどなかなか次に入る人が決まらない様子。よくこんな部屋に3年も住んだものです。

さてこの週末はいろいろあります。シュタイナー学校のケルメスというおまつりがあります。日曜日ぜひ出かけたいです。それからパリでワイン見本市もあります。

フランス中の生産者が来てご自慢のワインをテイスティングさせてもらえます。毎年参戦していたけれど、なかなか疲れるのが難点。とくに私は人の多いところに出かけると簡単に疲れてしまうので、結局今年はワインが大大大好きなフランス人の友人におかかえソムリエになってもらい、3本くらい好きな品種を伝えてよさそうなものを選んでもらうことにしました。

そのかわり明日は台湾人の友人とイングリッシュエピスリーでお買い物をします。体に良いハーブティーが見つかりそうです。それからレメディやサプリメントなどもあればいいな、と思います。夜は日本人の友人のお別れ会があります。パリで韓国料理です。

INALCOの会議へ

投稿の順序が前後しますが、週末はINALCOの討論会に出席してきました。INALCOというのは通称ですが、パリ大学のなかで一番大きな日本研究センターがあります。パリで日本をはじめエクストリームオリエント、つまり極東の国々の研究といえばここです。

日本の教育に関する研究をしているグループの教授と博士課程学生とが主なメンバーでした。議題は2013年までの継続的な研究スパンのなかで、なにかまとまった成果を出そう、というものです。心理学の立場からひきこもりを研究している心理士のフランス人の男性がいました。それから、日本の子どもの綴り方について研究している日本人の博士課程の方と知り合えました。
ひきこもり、ニート、漫画、なども研究テーマとして面白い、ということで話題にのぼりました。

私の研究は日本の活動家たちにスポットを当てる、ということで、類似の研究をしているイナルコの先生を紹介してくださるそうです。とても有意義な時間でした。12月の8日はイナルコのM2の授業があるとも聞いたので、時間の都合がつけば、ぜひ出席したいと思っています。

2010年11月24日水曜日

スピリチュアリテ

L'homme total ロム トータル  

というテーマだった先週の授業。

先生はドイツとフランスの血を継受け継ぐブルジョワ家庭でお育ちの68年世代 レミ エス 先生です。

研究手帳が専門でいつもカバンにたくさん小さなノートを入れてきて学生に自分の日誌を見せてくれます。

趣味はタンゴと絵画(半分プロ)と料理。最近タイチもはじめたらしいです。多趣味でございます。

授業の主題は自己形成や人格形成、ライフヒストリーなどについて生涯教育の観点からの講義です。私たちの学科専用の小さな研究室に15人ぐらいがぎゅうぎゅう詰めで席につきあとの3、4人はその辺の無造作においてあるテーブル等に適当に座ります。

とても穏やかな先生で、私は大好きな先生です。 ただしジョルナルという手帳だけで3時間話すので、リピート部分が毎回多くなっていく、どんどん眠くなっていく授業。先生も毎回同じ話をするけれど、話しながら新しい発見をすることがあるから、と満足そうにはなされておられます。

今回は人間の構成要素についてフロイトとラカンの理論の説明の流れで


スピリチュアリテ

というのがとても重要という話に。

さて、

スピリチュアル。

という言葉を聞いて、みなさん何が頭に浮かびますか?


15行分くらいでぱっと考えてみてください。














さて、なにが浮かびましたか?



先生は 神、信仰という言葉をたくさんつかって説明していました。

神、信仰...

うーん、わたしは実はあまりピンと来なかった。


思い当たる理由は

1 霊について 日本では霊性とスピリチュアルとを使い分けている

霊という感じで思い起こされる幽霊、霊園など怖くてネガティブな感覚がスピリチュアルという横文字で一気に解消されるものね。
江原さんにやさしい先祖の霊が降りてきて、とある家族が長年滞っていた問題がじつは先祖の霊の弔い方にあった。なんて、ホラー映画を見すぎの人には実際結構怖い話でしょう。

2 神の存在感 西洋が神と人間の縦1本の個人的で垂直な関係、日本は八百万の神に表象されるように横にゆったりと広がっている


敬虔なクリスチャンホームで育った先生なので、なるほどなのですが、こういうとき、文化色メガネをこちらで気づいてかけ直さないといけないのが外国人留学生の身の上です。


先生の言うスピリチュアリテは個人的な信仰の熱心さに置き換えられるような感じ。熱心さがないと保てない感じ。
私はスピリチュアリテというのははみんなにあって、開眼している人とそうでもないひとと、全然気にもしない人といろいろいて...

ちなみに、私は 江原さんのスピリチュアルブックの表紙にありそうな、空気中にオーロラ色のオーラが漂っているイメージ。

シュタイナーのエーテル体やアストラル体みたいなオーラ的なものとか。

見えないものだけどそこにある、という感じ。お化けみたいな怖いものでなくて、人間の霊的な部分を研ぎ澄ませないと感じ取れないもの。

このような文化による抱くイメージの違いは思想の違いにも深く関係していますね。言語学はソシュールについてレヴィストロースからの構造主義の流れですこし読んだくらいだけれど、最近読んだ内田先生の現代思想のパフォーマンスという本は他の構造主義の解説本がさらっと流している認識論、言語学の説明が非常にわかりやすかったです。


私のプチ異文化体験、他の学生にとっても先生にとってもきっと興味深いはず。フランスにいるとだんだん麻痺してくる私の日本人的感覚がせっかく違和感をキャッチしたのだから、このブログにもできるだけ書き留めて、自分の研究日誌にフランス語にしてつづっておくための下書きとして使いたいと思います。

2010年11月15日月曜日

フランスの日本語教育

今年の2月の節分のときにこのブログにも少しご紹介させていただいたヴェルサイユの国際文庫、あずき文庫が発展して(という表現であっているでしょうか?)

幼児の日本語保育を目的とした会が発足したそうで、普段先生役をされているお母さんの一時帰国の間の保育助手にご用命いただきました。

そういうわけで先の水曜日は手ぬぐいを使ってねずみをつくったり、子どもたちがおにぎりをつくったりとてもよい時を過ごさせてもらいました。

あずき文庫との大きな違いは、保護者が子どもを預けて、一定の時間、保育者と子どもたちだけで過ごすことです。

子どもって、意外と、親のいないところでぐんと育ちます。

やっぱりあずき文庫のときの子どもたちと違って、子どもたち一人ひとりの存在感がぐっと大きく感じられ、子どもと過ごす大人と子どもの関係、子ども同士の関係がすっきりと、クリアです。


親と離れて日本語で集団生活をする。子ども同士が日本語の自然なコミュニケーションや伝統文化に触れる。

日本語文庫からはじまったここの保育は公民館を借りてやっと実現したお母さんたち手作りの幼稚園ですから、毎日通園というわけには行きませんが、それでもはじめることができたんですもの、この意味はとっても大きいと思います。

参加者はまったくの日本人家庭もあり、日仏家庭もありですが、普段は現地の幼稚園に過ごしている子どもたちです。フランス語もたくさん聞こえてきます。

ただ、ベルギーの外遊びの会のときは、主催者側が開催当初からかなり言語について意識してきたからなのか、子ども同士で話すときにすぐにフランス語の会話になってしまうことがほとんどありません。

あずき文庫の参加した季節の催し、今回の手作り幼稚園いつでもここの子どもたち同士ではフランス語がかなり多く聞かれました。参加する子どもたちが育つにつれてフランス語をもっと身につけるようになっていくわけですから、日本語に触れる機会を作るのが目的の会では保育者はどんどん難しくなっていくのではないかと思います。会の集まりは小さいですが、その点、ベルギーのほうは稀有なくらいうまくいっていると思います。


家庭での語学教育、といいますか、母語の使い方の及ぼす影響ついてはこういう機会があると毎度考えさせられる興味深いテーマです。

異なる家庭の子どもたちが日本語で一生懸命保育士さんと話しているのを聞くと、同じ年齢の子どもものすごくボキャブラリーに差があることがよくわかりました。すでに、どうやって太巻きをつくるか、流暢に説明できる子どももいれば、日本語がすぐにでてこなくて、もどかしそうにしている子どももいました。子どもの性格によってもともと無口な子とおしゃべりな子もいるし、縦割り保育なので年齢のかなりな違いがあるので、違いがあるのが当たり前です。でも同じ家庭の兄弟、姉妹のボキャブラリー量が似通って多かったり少なかったりするので、年齢差だけでなく家庭環境が大きく影響していることがみてとれます。


この幼稚園の日本語教育という意味での成功(成功と言ってもひとそれぞれあるとおもいますが、ここでは、フランス語で現地の教育をうけながらも、日本で育った日本人とだいたい同じくらい話せることとしておきます)は、決して日本人学校や幼稚園の保育者の力量や活動内容の良し悪しだけが影響するわけではないということです。むしろ、保育者の役目は子どもを参加させる保護者の方の家庭での言語使用、どんな言語環境を子どもに与えてあげるか、その労力をどれくらい重要なことと考えているか、などの、家庭でのその子への願いの真剣さが大きく影響するようです。主催者側は大変骨の折れる作業ですが、最終的には、というか根本的にはそこにうまくてこ入れできるかどうかがのちのち重要になるのではないかと思います。


日本語学校に子どもを通わせる家庭は普通、はみんなとても真剣といえば真剣です。ただ、人は真剣さをまちがうこともあるから、難しいですね。良くある失敗例はお稽古ごとや日本語学校に通わせたことで安心して、家での言語環境について怠惰になってしまうケースです。例えば競争率の高いモンテッソーリに子どもを入れさせることのみに燃えてしまって、入学したらそれですっかり安心燃え尽きてしまうとか。

親のみていないところで子どもは育つとさっき書いたばかりだけど、子どもは学校だけで育つのでもありません。

やっぱりその子の教育を決めるのは親だから、教育の責任を学校だけに押し付けることはできません。

うちは共働きで忙しくて子どもにかまってあげられないから、幼稚園だけはいいところにいれた。安心!

こういう考えの方に陥りやすいのがいまの日本ですから。相当気をつけないと。間違えることが誰でもあります。

怖い怖い。

でも、実際、子どもがモンテッソーリやらシュタイナー幼稚園にいっていても、ただそれだけだったら高い月謝を払う意味は限りなくゼロに近いです。得られたのは親の束の間の安心感だけだとおもって間違いないです。

子どもとの営みは毎日の小さな事柄に丁寧に関わっていく。そのことなしには子どもはうまく育ちません。

もちろん、週に一度の日本語学校だけではまったくもって足りません。ただ行けばよい、というだけでは猫のノミくらいのことしか子どもに影響はないとおもいます。でも、大人の意識次第でほんの少しの機会を最大限に活用させたいと思えば、ものすごく良い時になります。日本語で話さなければ彼らはどんどんフランス語優位になり、日本語は忘れていく。大人側のちょっとの怠惰が子どもの言語習得の機会喪失になり、ちょっとの工夫が2倍のボキャブラリー獲得にもなる。1日ごとにその差は増えていって一ヵ月後一年後には...。

海外で子育てをしている当事者にとってはとても深刻な問題なのに、海外には日本語で分かりやすく、本当に有意義な言語教育情報を教えてもらえる機会がありません。地道な実践を手取り足取り指示してくれるひとなどいません。まったくもって地味な作業で、お金にならないからでしょう。残念な世の中です。パリにあるのは営利目的のいくつかの日系おけいこ塾くらい。不安だからそういうところにしがみついてしまう人がたくさんいます。でも、それじゃ、ただ企業の、資本社会の犠牲になるだけではないでしょうか。子ども遊ぶ時間がへり、親はイラつくだけ。私の声はせいぜい3人くらいにしか届かないけれども、それでも地味につらつら書かずにはいられません。

日仏保育畑で、ベルギーで。いつもよい刺激をもらって感謝です。せっかく長く書いたので無理やりでも研究のほうに反映させたいところです。 汗。






















今週の水曜日も

学生ストライキ 大学の様子


フランスに戻って翌日の日記です。大学エントランス周辺の写真。癒しの休日も一気に吹っ飛びます。主要な建物の入り口がブロックされているので学生たちは中に入れません。学生が主体の年金問題のストライキです。外国人学生にとっては大変興味深くもあり、ディプロムを予定していた期間内に取得できるのか心配でもあり。はー。でもこれがフランスです。なるようにしかなりません。

中に入れたものの、主要な建物へつながる扉にチェーンの鍵がかかっているので入れず、上から記念撮影。
閉じられたドアの25センチくらいのチェーンのあそび部分から忍者のようにすり抜ける学生もいたのですが、リュックを背負った大きな男子学生は挟まって動けなくなっていました (笑)。ドアの向こうにも他のブロックがあるという情報があったのでクラスメイトの女の子としばらく開いている教室で待つことにしました。


今回は最後の一時間だけ出席できました。でもいつも不思議なのは私より先にたくさんの学生が到着していたこと。どうやって入ったのか今回もなぞでした。

2010年11月5日金曜日

週末のベルギーショートステイ

先週末は久しぶりに隣国ベルギーに滞在しました。このブログに何度も登場しているステイ先のご家族のむすめちゃんとたくさん遊んできました。今回はモードのお仕事をしている方からいただいたというたくさんの毛糸や羊毛を使ってお料理をつくったり、お人形を作って遊んだりしました。

ファニーフェイスのダンボール人形。ダンボールで電車もつくって電車ごっこをしました。

ちょうどハロウィンだったので、むすめちゃんおお父さんがかぼちゃのランタンを作ってくれました。両側に顔のある手の込んだキャンドルスタンドです。同じマンションの子どもがこわーいお面をつけてお菓子をもらいにきました。

毛糸と羊毛のランチセット。

2010年10月27日水曜日

今年度最初の授業

相変わらず授業があるかどうかすらよくわからないうちの大学。今はストに加えて秋休みで秘書課の女性がバカンスに出かけてしまったため問い合わせることもできず...。

そういうわけであまり期待しないで出かけましたが予定通りセミナーが開かれて無事に今年最初のセミナーに出席できました!!

驚いたのは先週このセミナーにいなかった人って誰?と先生に聞かれたこと。どうやら授業は先週から始まっていたらしいのです。でも完全封鎖されていたのに一体参加した生徒たちはどこから入ったのか・・・?結局謎のままとなりました。

さて、やはりセミナーに出席すると、モチベーションが大変刺激されます。今日のタイムテーブルは以下の通り。

  9時-12時 セミナー1 研究日誌の研究
12時-18時 セミナー2 社会分析学

セミナー1のかなり雑な自分のためのメモ的要約。

■マニフェスタシオンの際に学生と触れ合って大変興味深かったという話。
今は執筆活動で忙しいのでマニフに参加できないが、本当は博士課程の学生や教授陣と3時間でもマニフェスタシオンを企画実行できれば一年間ちいさな講義室で授業するよりも面白い経験になると。教育学部の教授はみんなマニフ大好きなのです。

■先生自身のライフヒストリーとライフワーク、著書の紹介

■アイデンティティの複数性について
人はみんな複数のアイデンティティをもって過ごしている。
人はみんなその瞬間ごとに違うアイデンティティを持ちながら過ごしている。
矛盾しながら生きている。例 エコロな人が近くのスーパーに行くために車を使うとかね。

■アイデンティティ複数性についての歴史の変遷
少し昔は家族、企業、国家、の大きな3分類→今はもっと複雑でたくさん。その中でどうやって自己形成をすればよいのだろうか?人間が機会の一部のように働く社会、現在のサルコジ率いるフランス、つまりはもっと働き、もっと稼ごう路線のこの国で人々は本当の自由を獲得することが難しくなっている。

■communauté de référence
というのが幼少期から形成される。自分の経験から複数の参照できるカテゴリーを引き出して
一瞬一瞬違うアイデンティティを生きている人間。

■人間は文化に拠る生き物。人間は時間の区切りを持つ。
例 猫と人間   

■本
時空を超えて影響を与えうる

■まとめ
真に自由に、インテリジェントに生きるためにはとにかくこの事柄をつねに考えること、自分で乗り越えようという意思をもち続けること重要。

2010年10月26日火曜日

引越しします。


あと2年くらいはフランスにいそうな感じなので、実はずーっとよい物件を探していたのですがようやく新しい住居がきまりました。場所は同じくヴェルサイユです。お城を基点にするとちょうど反対側に20分から25分。ややパリ方面に上る感じです。バスを使わないと結構駅からは遠いけれど、静かなレジデンスの敷地ないの建物の最上階。

よく知っている韓国人と日本人と一緒にシェアしようか、という話が急に持ち上がったので、ここ最近はまた本腰を入れて探していました。パリの住宅難ほどではないのかもしれないけれど、外国人学生にはハードルの高いフランスでの良質な物件探し。フルタイムで仕事をもっていて生活は英語メインで済ませている友人に代わってまだ大学の始まらない私が物件探しのほとんどをまかされることになって実はかなり精神的にストレスでした。私たちもフランス人からみれば移民ですから、エージェンスでは私一人で行くとかなり冷たくあしらわれたり、内見させてくれても、何週間も待たされて他の人に取られてしまったり。いかにも表面上は平等を取り繕うフランスらしいですが、ぎりぎりのところまではいけるのに、肝心な契約書のサインとなるといろいろ理由を並べて日取りを決めてくれない。だから望みをかけて待った末に最終的にダメなことが多く、結局膨大なエネルギーと時間のロスになるだけ。そのディテールをまるごと経験するのが直接コンタクトを取る私で、ストレス全部背負わされているような気がして、正直もう無理かなと思っていました。
それが最後はあっさりと良縁に恵まれてトントン拍子に決まり、他2人もそれぞれよい働きをして協力できた感じだったし、なにより3人ともとても満足しているので、ベストな物件にきまったと思っています。全部で見学した物件は4つ。シェアする分、上限額に多少の余裕があったのがかなり良かったと思います。

外観は何の変哲もない面白みのない四角い集団住宅の一番上の階、しかもエレベーター無し!なのは正直古いヴェルサイユらしい建物が希望だったのでかなりいまいちでしたが、内装がとてもきれいで部屋割りがよく、私たちには住み易そう。ちょっと下町っぽい雰囲気も外国人にはちょうど良いかなと思うし、バスタブもあるし、小さくても部屋がきちんと分けられているのでお客さんを呼ぶ部屋もある、駅までのアクセスも今より少しはよいし、大家さんは英語の達者な同じくアジア系の男性(私の他2名はイングリッシュスピーカーなので好都合)ということで、私たちにはこれ以上ないくらいの良い条件でした。細かい交渉点と不明な点もすべてクリアでき、昨日、早速鍵を受け取ることができました。ただし家具なし物件なので、まだすぐには完全に引っ越せません。ひとまず寝具や家具一式そろえるためにIKEA等のお世話になりそうです。

これが新居の写真。





急にやるべきことがどっさりになりましたが、引越しは念願だったのでとってもうれしいです。

ところで今日も大学に一応、行ってきます。

無駄足になる率80%。

でも学生主導のストの場合は現地に行く以外に知る由がないので仕方なし。

C'est la France !!

今日もめげずに頑張ります。






2010年10月24日日曜日

ストライキの後日談

1個前のエントリーでストライキ一日をつらつら書いたのですが、

時々読んでいるね式さんのフランスブログをたまたま見ていたら
ちょうど私の遭遇したストライキのことが少し詳しく書いてありました。

何でもなんでも警察官が発射したフラッシュボールというものが一人の高校生の顔に命中して深刻な傷を負ったらしいです。

こわいこわい。

それでも昨日は大学は開いていて、(かなりびくびくしながら学校に行った)ようやく学生証が手に入りました。はーよかった。やっとほっとしました。

さて、色々合った今週。週末を迎えて今日は気づけば一日3食とも日本食というまったく和風な食生活でした。とくに親子丼がおいしくて最近定番になっています。

フランス的なものとはちょっと距離をおきたい。

そんな無意識が食生活に如実にあらわれているんでしょうね。

今度日本に帰るときは和食器を少し持って帰ろうかと思います。

2010年10月19日火曜日

パリのストライキ体験

もしも、あなたがフランス留学中のパリ大大学生で、パリ郊外にすんでいるとしたら今日はこんなサバイバルな一日。

。。。。。

あなたは6時に起きてまず交通機関の本日のストライキ状況をネットでチェックします。

ちょうどいい時間につく電車は本数が少ないので座れません。日本の地下鉄並みの満員電車にゆられて小一時間。

ようやく大学の入り口にたどり着いたらなあなたは大学前にものすごい人がいるのに唖然とします。

ビラ配りの学生がいるのですぐにストライキだとわかりますが、一縷の望みをかけてひしめき合う人をかき分けて行けるところまで行ってみると椅子を積み重ねてつくったバリケードで入り口の扉はすべてブロックされています。

大学完全封鎖です。

講義室に入れないのでもちろん授業はありません。

あなたにとって椅子&テーブルバリケードもはや見慣れた光景ではあるけれど、往復3時間の無駄足をした事実をすんなり受け止められずしばし呆然とします。

しばらく他の学生と様子を伺っていると、日本語を勉強してみたい、というフランス人に話しかけられますが、今全然日本語教えるとかいう気分ではありません。あまりに質問攻めにするので適当に話を切り上げて、今来た道を戻ることにします。

また1時間半電車にゆられてようやく次が降りる駅です。

はぁー。

深いため息とともにとりあえず無事に戻れたことにあなたは一瞬安堵。

すると突然

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン! 

ホームに電車が滑り込むと、おたけびをあげながらあなたの乗っている電車の窓を外側から叩く200人位の高校生集団に目を疑います。

ドンドンドンドンドン ギャーギャーギャー 

たくさんの高校生くらいの若者が私の乗っている電車の窓ガラスを外側からたたいて何か叫んでいます。

Danger !! Danger !!

総勢200人はいます。

お勉強嫌いの若者の便乗ストだろうと察したあなたはほっとしたのも束の間、あなたの頭の中に危険予知サイレンが鳴り響き、あなたは身を硬くします。


ドアが開いたとたんに雪崩のような勢いで乗車してくるであろう高校生軍団に巻き込まれないように、ドアから少し下がったところで身を硬くしてドアが開くのを待ちます。この混乱の中で電車ホームの間に落っこちたとしたら、明日まで誰も気づいてくれないかもしれませんから。

ドアが開いて、予想通りの雪崩込み乗車に、細心の注意を払ってなんとか電車脱出に成功します。


駅を降りるとあなたは、今度は警官たちが警棒を振り回して片っ端から若者たちを捕まえている最中の光景にまたまた目を疑います。頭の頭の中の危険探知サイレンはマックスに鳴り響きます。

振り上げた警棒に間違って頭を殴られないように、また、興奮しすぎたのかヒステリーを起こしてて転がっている若者とそれを介助する女子一団を踏んづけないように、あなたは細心の注意を払って駅を出ます。


駅の周りにもまだ残軍がかなりいる近くのバス停を避けて、できるだけ安全そうなルートで1つ先の停留所からバスに乗り帰宅。

無事に帰れたことを電話で友達と報告し合いお互いの無事を確認します。

ようやく少し落ち着きを取り戻し、パソコンでメールをチェックすると学校のセクレタリアからメールが届いています。

........................
みなさん、

今日の授業は中止になりました。次回の開講は未定です。

10時30分
.........................

10時30分!!

時計を見ると現在11時です。

あなたは予知能力がある人以外は学校に行って確認するしかなかったということだけを確認します。

そしてせめてこの経験をあたかも自分が体験しているかのように読んで何か感じてもらえれば

少しは無駄足の慰めになるかも、などと思いつき、ブログに書かずにはいられません。


。。。


はい。

というわけで書いてしまいました。

ちなみに、以前もストライキについて書いている通り、私は全てのストライキについて否定的なわけではまったくありません。かなりの不便があっても、根本的に何か大事なことを変える必要があるのならば仕方ないと思っています。

多分私が読む人が体験しているかのように書きたかったのは、薄っぺらなわたしの肩書きでは伝わらない、フランスで学ぶということがどういうことなのか、というのをちょっとでもリアルに伝えたいからです。

大規模無期限ストライキのような秩序が乱れた社会の中では、普段は隠されている社会のいろいろなひずみがあらわになるもののようで、郊外から別の郊外へとパリを電車で横断していると、まるでフランスの社会を輪切りにして横から見ているような感覚になります。

これだけ突きつけられるようにフランスの厄介事を毎日次々に見せていただきますと、もしかして留学生活で大事なのは、大学の授業で何を学ぶかよりもむしろ、このフランスの社会の空気を肌で感じることに尽きるのではないかと思えてきます。そしてそこから何かを得ることができるようになることがあれば、それもすばらしい収穫なのではないかと。

ただ不便だ、危険だ、というような嫌悪や苛立ちで過ごしてしてしまうのは簡単です。実際私もその場に行ってはまさにただの殺気立った雰囲気に飲み込まれた人でしかなかったです。でもやっぱりそれだけではただの観光客と変わりないフランスしか知りえないのだと思います。多くの留学生がただ嫌悪感をあらわに書きなぐっているだけなのをよく見かけるのは、とてもよく共感できる反面、それだけで最後までフランスをもっとよく知る機会がないまま帰ってしまう人を残念に思います。だから、自分でもよくよく気をつけないと、と思って整理がてら書いています。書くことは自分の主観的な体験に距離を置いて観察するのを容易にしてくれるから、本当はもっと毎日感じたことを書き綴ることを習慣づけないといけないと思います。

今日出くわした若者たちも、危険な場所から遠く離れて観察対象としてみれば、なぜ、あれだけフラストレーションをためているのか、疑問が湧いてきます。明らかに他のストライキとは異質のフラストレーション。その彼らの鬱憤を肌で感じた、そのことが何かの理解に役立つこともあると思うのです。

ということで、毎日が同じようで退屈ならばフランス留学をおすすめしますよ-。
想像もつかないことがたくさん本当に次から次へと起こります。


ジンジャーティーでも飲んで午後は少し休むことにします。

2010年10月18日月曜日

ヴェルサイユ宮殿の村上隆作品展

伝統を守り続けたい派とアヴァンギャルド歓迎派とで賛否両論激しく対立しているという村上隆氏の作品展@ヴェルサイユ宮殿。この日曜日行ってきました。

参加している日仏交流のアソシエーションで、私もイベントを一度くらいは立てないといけない雰囲気だったので、では、家から近いし、日本人だし、という単純な理由で行くことにしていたのでした。 

ごてごての、いや、重厚な装飾で四方を囲まれたお城の中に突然下の写真のようにつるんとしたコンテンポラリーアートが鎮座しているわけなんですが、同じくディテールに凝ったカラフルで派手派手しい物体も負けずに存在感があって、不思議と違和感は前回のアメリカのアーティストのときほどはなく楽しくみてきました。

緑色に集中するとき、自分の中には反対に捕色の赤が作用するといいますが、屈託のない笑顔で咲き誇る村上フワラーたちにも同じような効果が期待されているそうです。

他にも私たちから見える部分はポジティブな表情なのに、裏にはドクロが隠されている金色の像がありました。うすっぺらな金メッキの輝きもなんだかうそっぽく、そのあたりにも作者の意図が感じられる気がしました。



日本の観光グループがたくさんいたのですが、ガイドの日本人の方がこれらの作品を完全無視で一生懸命当時のロワイヤルファミリーの暮らしぶりを説明していたのが妙な感じでした。

たしかに、初めて宮殿にきてこの展覧会にあたったら、ちょっとびっくりしてしまうかも。

2010年10月11日月曜日

授業がまだはじまりません。

このところお天気が続いていてうれしいです。

パリでは寒くなる前の最後の日光浴を楽しむフランス人のみなさんがカフェのテラスにずらりと並んでいます。

いよいよ新学年が明日から始まる、はずだったのですが、来週に延期とメールが来ました。
前々から仕事の予定を変えてもらっていたのに、学校が前日に授業を延期だなんて。ほんとうにフランスでは何が起こるかわかったものではありません。

実は明日から大規模なストライキが始まるので、その影響かと思われますが、もう少し早くわかっていれば....。ストライキの国フランス。

フランスのオーガナイズのゆっくり加減に呆れ気味です。せっかくだから明日はゆっくり好きなことをして過ごそうと思います。パリに買い物があるので電車が動いてくれることを祈ります。

2010年10月4日月曜日

パリで教育学を学ぶには

マロニエの実があちこちに落ちている秋のパリ。日の入りがずいぶん早くなりました。

今日はパリで教育学留学をお考えの方へ超基本的な情報です。

教育科学学を勉強できるのはパリでは

パリ第5大学
パリ第8大学
パリ第10大学

の3つです。
パリ5は医学部で有名。パリ8は私の通っている大学です。
パリ10はナンテール大学ともよばれているとおり、パリ南西部郊外のナンテールにあります。
パリ8とパリ10は総合大学。パリ5は医学部と教育学部と他にいくつかだったと思います。

ネットでカリキュラムを調べられるので便利です。大体のことはわかりますよ。フランス語の勉強にもなりますから辞書を引き引き、調べてみるのが良いと思います。


人によって感じ方がそれぞれなのと、自分の通っている大学以外は良く知らないので安易におすすめはできませんが、パリ8は立派な図書館があるのと、教授と生徒の距離感が近いのでとても気に入っています。スノッブな大学生活とは程遠い、とてもラフな大学と言っていいと思います。地域柄か、外国人もしくは移民の学生がとても多いです。廊下などではアラブの言葉や中国語他いろいろな言語が飛び交っています。白人の以下にもフランス人、という学生が非常に少ないのが特徴です。移民国家フランス。本当のフランスの姿を目の当たりにしているようで興味深く、私にはなんでもものめずらしく面白いです。教育学部の得意な分野もやはり移民関係の研究のようです。伝統的な学校とはまったく逆の前衛的な雰囲気で学生たちがとても元気です。私は反対側の郊外在住なので自宅からものすごく遠いのだけがネックです。

私の場合は教育学といっても研究内容はほとんど社会学といってよいので、社会学部でもよいかんじです。実際パリ8の社会学部はリソンス3年次からは教育科学学に統合されています。

※学部と書きましたが学科にあたるんだと思います。私の所属は人文科学学部 教育科学学科に相当するとおもいます。分かりやすく学部としました。


2010年9月30日木曜日

日仏の保育感の違い

フランスの保育は日本とくらべるとずいぶんクールといいますか、適当といいますか。

つい先日、シッターしている男の子を幼稚園にお迎えにいったら、直径3センチくらいのたんこぶができていてかなり目立ったので保育士さんにどういうことで怪我をしたか聞いてみました。

すると、、、


彼からはなにも聞いてないから知らないわ。

と、さらりと言われました。

泣いたら私も気がつくけれど泣かなかったから気がつかなかったということだし、泣かなかったのだからたいしたことでは無いということよ。

とも。


幸い彼は自分で転んだ状況を説明できたので親にも多少説明できたのはよかったものの、私が人目で気づいたおでこのわりと目立つ外傷。

転んだ瞬間はともかく、その後も一日中気づかないとは、いったいどこを見ていたのかと思ってしまいます。

しかし、フランスでは先生は悪くないんです。むしろ子どもがしっかり自分の要求を主張できなかったことを取り上げられます。

彼は割とおとなしいタイプの子なので大きな声で先生を呼んだり泣いたりしなかったようなのですがそういう場合、彼が保育士にきちんと言いにいかなかったのが悪い、ということになります。そう、これが恐るべしフランチスタイル。しっかり自分の意見を言う、要求があればしっかり伝えるというのが大切だから、という立派な理由があります(多分大人に都合のよいときだけ)。そしてみんなそれに納得します。保育士さんを責める人はまずいません。フランス人にとっては普通なのです。

彼の父親(母より先に帰ってきた)も別段怒りもせず、青あざの広がりをおさえるハーブのオイルを塗りこんでおしまい。保育士の対応は全然気にする様子なしでした。

サービス大国の日本人の保護者にとっては驚きですが、仏在住のお子さんをお持ちの日本人の皆さんは驚いてばかりではいられません。これがフランスのやり方なのですから極東のアジア人の意見なぞ通るわけもなし、これをいかに受け止め、どうしたらそこに適応していけるのか考えないといけなくなります。

つづく?

2010年9月20日月曜日

プレフェクチュールの日

今日はフランスに住む外国人なら誰もが厭うプレフェクチュールにいってきました。

何をするかって、ただ更新するための書類1式をもらうだけです。所要約20秒。そのために半日つぶれました。

私の滞在許可証はまだ一ヶ月以上もあるけれどなんでも早めに行動してちょうどよいか、それでも間に合わないときすらあるフランスです。何があってもおかしくないフランス、一番大事な滞在許可証は、残り2ヶ月をきるとそわそわしてしまうのは毎度のことです。去年はぎりぎりになってしまってほんとうにひやひやしながら過ごしたので安心してすごせるなら、と思い切り早起きしていってきました。


5時起きしてでかけて、気温8度の中約3時間ほど外で待たされ、中でも待たされ、ようやく順番がきたのがお昼すぎ、お昼を食べつつフランスの苦労話にはなをさかせて今午後16時、ようやく帰宅。一息ついてブログに向かっているところです。

とはいえ、幸運にも同じ県にすんでいる友達も同じく更新の用があると聞いて、二人で朝の6時にプレフェクチュール前で待ち合わせ。持つべきものは友達です。一人で待つのとは全然違いました。

無事に用事を終えたので疲れたけれどよしとします。






2010年9月12日日曜日

持ちつ持たれつ



映画博士で日本の映画専門の友人が日本のドラマと映画の関係について質問したいことがたくさんあるというのでインタビューを受けてきました。

私はついでに今年の研究計画書を見てもらってとっても助かり、友人は日本人しかわからないことをたくさん聞けたと言っていたので多少は役に立てたはず。

私のフランス生活はこの助け合いがあってこそです。

助けてもらえるのもありがたいけれど、何か相手にできることがあるというのもありがたい。

母国語が全然通じない土地で自己効力感を得る体験ってとても貴重です。精神衛生にとてもよいです。

今日はとてもよい天気で気分もよく過ごしました。

乗馬の日だったらしく、家の前の通りで行進がありました。



今夜ですが、これを書いていたらイベントを終えた子どもたちが歌を歌いながら馬にのって帰るところのようでした。とっても盛り上がっています。いいなー。馬大好き。わたしもいつか乗馬に挑戦します!


2010年9月6日月曜日

よくばりに行きます。

大学の2010-2011年度がまもなく始まります。最近はマスター2への登録の準備とCVやモチベーションレターなどを作っています。ついにまたあのエネルギーが大量が必要なせわしない日々が始まるのかと思うとちょっと、気が重いです。それから昨日お財布盗まれ、余計に気分が落ちましたが気を取り直して臨戦態勢を整えます。随分めげなくなりました。



さて、今年度の目標は

まず、来年の6月に口述審査をパスして修士を修了して、その後出不精だけどフランスが大好きな母にフランス旅行をプレゼントすること。

目標というか希望的今後約一年の予定です。

補足として、これを楽しんで、余裕でやること。これ大事です。


修士を修了するには時間と労力が、母をフランスに招待するにはもちろんお金がいる訳でこれを実現するには私の見解では相当な努力を必要とすると思われます。のんびりとフランス生活を楽しむのがわたしの理想ですが、現実はいつもそれとは程遠い...。でも仕方ありません。私は回り道してきているから、他の人よりも2倍くらいしたって普通にずっとやってきた人と同じステージにすら立てないかもしれない。奨学金を頑張って挑戦するとしても、年齢制限にひっかかるものが多いから、今年修士をとってもぎりぎりか時すでに遅しというのも考えられるし....。

いろいろよく考えあぐねた末、今のところ最大限頑張ってだめなら2年、というつもりでやるのがよさそうかな、と思い直して多少ムキになっていますが欲張りな目標を胸に頂いて今年度も戦います。親孝行も自分の未来もどちらも大切でどちらかだけは選べないです。頑張ります!!


スタートダッシュで5月病ならぬ冬の季節性うつ病などにはくれぐれも陥らないように適度に小旅行などいれつつ。

って、まず地球の歩き方からはじまる臨戦態勢なのでした。

2010年9月1日水曜日

休暇の終わりと新学期のはじまり

早いもので9月になりました。なってしまいました。。。。
パリやヴェルサイユの公立学校は2日から始まりますがわたしは3日からお仕事再開です。
大学のほうは9月の末か10月のはじめから本格的に始まるものと思われます。
まだプランニングが出てないのでとても困ります。

昨日はバカンスから戻ってきた私の担当しているファミリーのお宅の鍵を取りに行ってきました。
久しぶりに子どもたちに会ってお互いにとてもうれしく、いい感じの再会でした。
お土産にわたしたキャンディーをもらった先からほうばっていたくるんくるんの髪の毛の男の子。
相変わらずとてもかわいくて癒されます。

学校の予定がまだ出ていない関係で新しい仕事が探すのはまだ見合わせていて、とりあえず9月は同じ家族のところでシッターをします。でも派遣会社の機能不全を感じているのはスタッフだけではないようで、他にときどき見ているファミリーの方のお仕事は今後派遣会社を通さずにやっていっくことになりそうです。間違いなくそのほうがスムーズになるでしょう。

さて、レギュラーファミリーのお宅の子どもたち、学年もあがり、今年度からピアノ、弟くんは柔道をはじめるそうで、今度からは宿題とピアノの練習につきあわなくてはいけなくなりました。とてもよくできる子でおお勉強が大好きな子どもたちなので心配はしていないんですがいままでは好きに遊ばせていたのでちょっと気が重いです。

明日は私にとって休暇の最終日。日帰りでシノン城に行ってきます♪
チケットも届いたし、プランもつくったし、久々の一人旅を存分に楽しもうと思います。

2010年8月19日木曜日

モスケ

だいぶ前の写真ですが、モスケにいったときの。左岸が好きなのに結局右岸に住んでいたこともあって、あまり行かないのです。ここも実ははじめてでした。ミントティーとお菓子をいただきました。

ところで、9月から全然違うお仕事をするかもしれません。シッター以外のということです。いままでもかなり適当だったのをこらえてきたのですが、夏の間も担当の人が引き継ぎまったくなしに変わっていたり、計算間違い、明細の発行の遅れなどあらゆる点でいいところが何もないのでさすがに少々面倒でも腰を上げざる終えない状況かな、と思っています。

2010年8月11日水曜日

アクセスはどの国から?



今日も私のブログを見にきてくださってありがとうございます。



このブログは 1位日本 2位フランス 3位アメリカ の順で多くの人に見ていただいております!

(分析をどうやってするのかやっとわかったので書いてみました。)

日本とフランスについでアメリカからの読書が多いということは在住の日本人の方が見てくださっているということですね!よりグローバルな内容を心がけて行きたいと思います!

自分の適当に書いた文章が人目にさらされる恥ずかしさは相変わらず大きいのですが、ときどき、見てますよー!と声をかけてくださる方もいて、思わぬつながりができることはブログをやっていてよかったと思うところです。


私のほうからはRSS登録をしてくださった方の人数が表示されるようになってまして、これが増えるのを楽しみに更新に励んでいます。コメントは気恥ずかしいけれど、いつも見てます、な皆様、まだ登録していない皆様是非この機会によろしくどうぞ♪

写真はパリをショッピング中にとったパリプラージュを上から見たところです。週末お天気のよい日はかなりの人で盛り上がっています。

2010年8月6日金曜日

国際シッター論


国際シッター論なんていうものは公式には多分どこにもないと思うので勝手につくりました。これで講義でもしたら誰も来なさそうですが、聴衆が見えないのをいいことに全然かまわず書いていきます(笑)。


今週は午前中フランス人家庭、午後日本×スコットランド家庭(子どもは日本語より英語が優位)にてシッターが連日ありまして言語スイッチの切り替え回数がやけに多い一週間でした。パリにいるのに脳内では世界を飛び回っているような感覚になります。

子どもの面倒をみるのは全然難しい仕事じゃありませんが、このチャンネル合わせ作業というのがよいコミュニケーションをとるのにかなり重要であり気疲れする作業です。私のチャンネル合わせとは簡単にいうと、フランス家庭の子には夜パジャマを着させるときパンツは履かせないことに面食らわないで対処するとか、日本の家庭には到着直後まず必ず手を洗う気遣いをするとかです。またはフランス人の子どもが熱を出したら熱はためらいなく肛門で測り、日本人にはそんなこと思いもつかないかのようにおしとやかに口か脇の下で測ることです(笑)。

つまり大事なのは肛門で測っていい子なのかそうじゃないのかを瞬時に判断する感性(ココだけ読んだら訳わかりませんね)であります。

郷に入りては郷に従えとあるとおり、フランスの育児文化に入ってはそれに従い、日本の育児文化に入ってはそれに従うというわけです。まあこれもそんなに難しいことじゃありません。

ちょっと気を使うのが異文化融合の家庭の場合。日本の家庭といっても文化ミックスの家庭がここ仏では多いわけでその場合はその家族の「郷」はどちらの文化なのか、今後どういうふうにしていきたいのかというのを、ある程度はその場で直感で判断することが必要になってきます。私は独特な保育間と清潔観念のある日本の家族×他の文化というパターンにしばらく接していなかったので、純粋な仏家庭よりも同国出身者の場合のほうがエネルギーを消費します。

こんな風に書くと、そんなんじゃ自分らしさ、オリジナリティがないじゃないか、と嘆かれる方があるかもしれませんが、オリジナリティというのはこのチューニング作業後もしくはチューニングしながら出すものなのでこれまた別のコラムにしないといけません。ドアが開いて、いかにも清潔好きそうな日本人のお母さんだったらまず真っ先に手を洗わせてもらうのがチューニング、その後折り紙一枚でガンダムをつくれるのがオリジナリティです。

わたしはこういうスタンスで行きます!と看板を出せれば楽なんですが、大抵どの家も自分の家族のやりかたに合わせてくれる人を望みます。フランス人に至っては自分たち以外のやり方など存在しないと思っている節があります(苦笑)。シッターが趣味ならお客さんがつかなくても好きなスタンスでいればいいのかもしれないのですが、私は楽しみつつもやはりお仕事としてしているのでカメレオンスタイルが一番効率的です。こちらがチューニングしないとお客さんをふいにする可能性があるわけですから。たくさんの家族からお仕事依頼を取り付けるには変幻自在にならざるを得ません。子育て経験のない人に言われても信用できない、という方もかなりいますし今のところ大人しくしております。


異文化交流とよく言いますけれど、保育の面では異文化はなかなか交差するところがありません。育児は各家庭で作られる文化です。同国籍の人だって家庭によってかなり違う育児をしています。異文化カップルの家庭ではミックスのされ具合が違ったりしますし。実際のところ、人は家庭の文化からちょっとはみ出すものには敏感に違和感を察知し、場合によっては不愉快、不快に感じるものです。子どもを見る前に、もしくは見つつ、この文化的エチケットといえるものをクリアしていく必要が多少なりともある訳です。

意外と伝統的な家庭や同国籍カップルの家庭ほどこの異文化の違和感に好意的です。シッターを依頼するのは大抵中上流層のわりと伝統的といえる純フランス人家庭で、多くの方が日本文化に興味津々です。私の存在も好意的に受け止めてくれます。日本人がフランス家庭でシッターというのはそういう意味ではお互い悪くない相性のようです。

女子大教授の内田樹先生はゼミの生徒と面接をするときに自分にいかに波長をマッチングできるか、姿勢や話し方などからどれだけのことを感じとっているのか、というのを評価の重要な材料にするんだそうです。わたしは内田先生によい点をもらった生徒は多分保育も上手だと思います。

相手に波長を合わせるというのは異国の文化の場合だけでなく日本人同士のコミュニケーションでも無意識に多くの人がしていることですが、日本人同士だってできない人はできません。そういう人は多分子どもと上手に遊べません。

子ども好きに悪い人はいない、というのはちょっとあるかな、と思います。


2010年8月5日木曜日

お買い物を頼まれる ラデュレの巻

日本人の大好きなラデュレ。日本に住んでいる方からアロマキャンドルの2個セットのをお願いされていたのでいってきました。日本にも東京なら銀座三越にたしか去年できたようですが、行列しないと買えない人気ぶりなんですって。サロンドテではオムレツ4000円とかするらしいですねー。高すぎ。


サンジェルマンデプレのボナパルト店にいきました。夏の季節限定シリーズのショーウィンドウアップで。なぜかというと、
工事真っ只中だったからです。雰囲気台無しですね、、、。

シャンパンもあるんですねー。アイスにはマカロンがのっています。お菓子を買うとかわいい箱がついてくるのか、かわいい箱がほしいからお菓子を買うのか。

哲学的な問いです、、、ってそうでもないか。




2010年8月4日水曜日

今日のおやつ

休暇中ですっかり気の抜けた日記になっていますが、じつはそろそろお勉強のほうが気になってきました。

ボンヌママンのビスキュイくん。わたしのおやつ兼朝食です。

8月に入ったのでそろそろ新学期の準備を少しづつでもはじめようと思います。

2010年8月3日火曜日

pasta

大好きなディチェコのパスタでトマトソースのパスタをつくりました。隠し味の海老のブイヨンがすごくおいしかったのでメモメモ。

魚介類が総じて高くて生きのわるいパリですが、やはりどうしても食べたくて購入することが時々あります。

海老は全部ベトナム料理っぽいビーフンサラダにして食べてしまったのですが、殻と頭の部分もちゃんと再利用して魚のブイヨンをつくりました。

頭つきの海老を買ってきたので頭と殻とくず野菜、ハーブを煮込んだフュメ ド ポワッソンというものです。

この間アランデュカスのお料理研修で魚料理を習った時のことを思い出しながら作ってみました。

トマトソースにはシェーブルチーズもいれてちょっとクリーミーでおいしかったです。トマトと魚介ってすごくあいますよねー。

飾りと味のアクセントのシブレットはのせるだけでセンスのいい一皿にはや代わりするのでとっても重宝します。

味も大好きです。上に乗せているチーズはイタリアのパルメザンチーズの大きめに削ってあるものです。

魚とシェーブルチーズとシブレットが入っていてアクセントのある味なのに臭みが全然なくてとってもおいしかったです。

気に入ったので絶対またつくります♪
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2010年7月29日木曜日

お気に入りのお茶

大学が一息ついたのでようやくゆっくりとお茶の時間がもてるようになりました。

フランスといえば、のマリアージュフレールも大好きですが、結局手軽なスーパーのティーパックがうちの定番でつねに5種類くらい置いています。気分にあわせて選べるのが楽しいので。

最近のお気に入りは中国南西部の茶葉を使ったユナンというブラックティーです。

ビオのハーブティなども大好きですが、新製品をみつけるとつい手が伸びてしまいます。

お茶をぼーっとのみながら、いろいろ物思いにふけります。

人と人との縁についてとか。

先日自分の誕生日だったので久しぶりに両親に電話をかけたところ、

小学校の頃の親友と高校のときとても仲良くしていた友人から私の近況うかがいの連絡が最近あったのよー

と母。連絡きたならすぐ教えてくれればよかったのにー。

でもこのタイミングで彼女たちのことを思い出したのも何かの縁かもしれません。

小学校の校庭と焦げ茶色の高校の制服をきた15歳くらいの私が一瞬頭に浮かんできました。

小学校のときの友人にはもう15年くらい会っていないのでほんとうに驚きました。

大事な人というのは離れていてもずっとあえなくても心の中に私の存在をとどめておいてくれているものなのだなあとなんだかうれしくて感動してしまいました。

紅茶のおかわりを注ぎながら、近々彼女たちに連絡してみよう、と思うのでした。

2010年7月28日水曜日

ゆる旅リモージュ

リモージュ陶器&癒しの旅です。3ヶ月前から楽しみにしていたリモージュへの週末旅行。写真日記です、内容はあまりないですー。

ロワイヤルリモージュの工場へいきました。

町の図書館で期間限定開催中の世界の陶器の展覧会にいきました。西洋と東洋の陶器が並べて展示してあって、西洋の陶器がいかにオリエントの影響を受けたかがとてもよくわかる興味深い展示でした。

たとえばこれ。たしかオランダのお皿なんですが中国のお皿の絵付けを真似したものです。竹の生え方がやしの木みたいになってます。

旧市街の繁華街午前中は人っ子ひとりいませんでした。ほんとに人が少ないんです。

ここはリトファニーで日本でもおなじみのベルナルドの工場のショップです。B級品ですがお値打ち価格で高品質のリモージュ焼きが手に入ります。



パリではあまり見かけないかわいいサロンドテをみつけて迷わずお茶しました。女の子だけの旅は実はフランスにきてから初めてだったので、思う存分おしゃべりができて時間を気にせずショッピングもできてとにかく楽しかったです。

フランスの人にとってはリモージュ人=田舎者というイメージだそうです。町の店構えがどれも微妙にレトロで垢抜けない感じがなんとも癒されました。ここはフランスではめずらしい傘専門店。

ここはくすりやさん。アンティークのキャニスターが並んでいてなんともういい雰囲気です。薬は古くないといいけれど。

リモージュ周辺の電車の地図です。ぺリゴーが近いです。思いっきり内陸。

駅の建築はこんな感じでなかなか素敵。

雑貨屋さんでリネンのテーブルウェアを二つ購入どこもセール中なのでついつい。


リモージュの繁華街。セール中の土曜日なのに人がまばらです。

ゆるキャラな教会の守護ライオン(元)。この表情に癒されました。

リモージュといえばリモージュ焼き。そもそも目的は陶器工場のアウトレットショップです。一番有名なベルナルドの工場と歩いていけるロワイヤルリモージュにいきました。これはとっても気に入って即購入したリトファニーです。イースターのモチーフ。

さっきのサロンドテ。写真が順不同でごめんなさい。お店の手入れがよくゆきとどいていてお店の方もとっても気さくでいかにもいい人そうなご夫人でした。

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