2012年4月23日月曜日

フランス大統領選挙

今日はフランス大統領を決める第一次投票の日でした。
それで思いだしたのですが、私が渡仏したのは5年前のこの時期でちょうど大統領選挙が盛り上がっているときでした。今月でフランス滞在も6年目に突入しました。


さて、大統領選挙、決選投票には予想通りオランド氏とサルコジ現大統領が残りとくに驚きもなかったんですが、あろうことか極右マリンヌルペンが20%近くも票を集めて第3位につけました。日本は格差社会といわれるようになりましたがフランスは階級社会が残っています。候補者も自分の支持層の階級をよくわかっているんでルペンなどは支持層の階級にむけてかなり具体的なアピールがされていたのでどの票をあてにしているのかが一目瞭然でした。

直前のトゥールーズの一件の影響も多少あるのでしょうが、社会的に弱い若者がナショナリズムを好み排他的な社会を望む傾向なのはフランスも日本も同じですね。どんどんその熱が上がっていてとても危険な状況になってきているとおもいます。フランスでも学校をドロップアウトして非行にはしったり、手に職をつけられないまま成人してしまう子どもが多いことが問題になっていますがあまりよい策は見つかっていないようです。そのあたりの研究はバンリューにある大学パリ8の看板分野らしいです。まあ、小手先だけ頑張ればいいというものでもないですよね...。社会のシステムが変わる気ない場合は現職の教師の負担がどんどんきつくなるだけ。こういう分野の研究もなんだか尻拭いをさせられているような、無駄な労力を消費しているだけなような気分になることが多々です。何を見ても聞いても、目先の利益にとらわれて教育の本質をないがしろにしている社会、というところにいってしまうんですよね。あらら、話が選挙から逸れました。変な天気でひきこもりの週末でした。

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ナショナリズムと集団性 内田 樹 先生
http://blog.tatsuru.com/archives/001692.php

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