4月16日(火)
一週間のなかで一番楽しみな にじみ絵教室 の日でした。
シュタイナー教育で取り入れられている「にじみ絵」の体験の
一つの実践の方法であるハウシュカメソッドを学んだ女性の
先生によるパリ市内の小さなアトリエに行ってきました。
アトリエはフランスアントロポゾフィ協会から徒歩でおそらく15分
もかからないところに位置しています。
このモンパルナス付近は古いアトリエや画材やさんが点在する
アーティストたちがたくさん住んでいた地区。
シュタイナー関連施設が
古きよき芸術の都パリの面影が色濃く残る
このあたりの土地に集まっているのはなんとなくうなずけます。
このアトリエでは、先生のマダムISABELLEの方針で、
まず8つの色彩を体験するために
休まず連続で8回通えることが前提条件になっていたため、
私は一時帰国後の4月はじめにようやく腰をすえて
この貴重な体験をはじめられることになりました。
今回は連続8回のうちの2回目でした。
「連続8回必ず続けてきてね」
と言われて3月から通うのをあきらめた
・・・・・・・にもかかわらず、
アトリエに入ったとたん
なんと再来週とその次の週に関しては
バカンスのため、アトリエはお休みとのお知らせ。
私はどこか遠出するとか、バカンスらしい楽しい予定はとくに
なかったものですから、一番の楽しみが2週間もなくなってしまうと知って
ちょっと残念。
ということは逆に
2週間休んでいいのなら帰国前からはじめられたのでは・・・・?
お月謝も学生枠を特別につくってくれたし、
もしかしたらこのアトリエの決まりは
あってないようなものだったのかも。
まあ、これは国柄なので仕方ないです。
フランス人の人生におけるバカンスの優先度は
並大抵ではありません。
さて、2回目の今回は「黄色」の体験でした。
―黄色は中心ほど濃く、外に向かって広がる。
青は中心にむかって輝く特性があり、
青と黄色はまるで息を吸って吐く呼吸のように対をなすものである ―
といったような説明のあと
「黄色」という色彩の本質に触れるにじみ絵の体験をしました。
(前回は「青」でした。)
実際に具体的にどのように色を体験するのかというと、
橙と、レモンイエロー(のように見えた)、
2色の異なる黄色い絵の具を使って
ぬらした画用紙のうえに
中央から外にむかって呼吸をするように、だんだん色を淡くなるよう筆を運びます。
描くというよりは、色彩の本質を感じるためのプラクティスで、
その色の持っている性質をじっくりと「体験」するといった趣です。
上手、下手が問われるものではないので、気負いなくじっくりと色を感じる
ことに自然と集中できます。
書き終えた作品はまるで太陽のようにあたたかな印象が生まれました。
植物性の透明絵の具の発色はなんだか優しくてとても和みます。
わたしの他にも3人の生徒さんがいましたが、みなさんかなり年上でした。
私の向かいに座っていた40歳くらいの男性は
本業はモンマルトルで観光客に絵を売る画家。
週末はこのアトリエで描く絵とはまったく違った絵を描いているそうで、
どんな縁で、シュタイナーのにじみ絵にであったのか、興味深いです。
次回聞いてみようと思います。
生徒の希望により、それぞれの色の体験終了後、マダムが私のにじみ絵の体験の一部始終から
導かれた短いフレーズ(おそらく私の内面に関すること)のメモをとり、8回全部終了後、
渡してくれるそうです。
もちろん是非に、とお願いしました。
どんな発見があるかとても愉しみです。
注;私の仏語のつたなさから、先生の言った言葉の解釈は
違う言葉が適当な可能性があります。あしからず。
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