2008年10月11日土曜日

パリ大学の授業 2

今週の授業

月曜日 フランス語 oral and ecrit
アンニュイな先生が大変印象的。フランスをかじったひとならば、以下の様子でなんとなく想像していただけるかと思うが、なんというか、フランス、とくにパリを凝縮したような人である。

「じゃあ、そうねぇ、フランスに関することをなんでもいいから話して。ポジティブな話にしてね。フランスで生きるのは簡単じゃないってことはしってるから。」とけだるそうにいう先生の話しぶりにわりと引き気味の外国人学生たち。(外国人学生のためのフランス語の授業なので、フランスにきて数日の学生もいて、ちょっとショッキングだったようだ。私はその中ではわりと年上のほうで、 フランスにも一年以上くらしていて、という状況だったこともあり、とにかくこの先生のかもしだす雰囲気のフランスっぽさが興味深く、面白く思ってしかたな かった。)

アメリカ人の学生が週末にあったnuit blancheというイベントに参加しての印象を沈黙を破って話しはじめた。すると先生、「ほかの人はどう思う?私は、あんまり好きじゃないわ。今朝メトロの13番線のホームに、たくさんセキュリティの人がいたでしょ?nuit blanche の若者たちが、押したか押されたかで、線路に落ちて、地下鉄にひき殺されたのよ。」とコメント。先生が一番ネガティブな発言であった。
ちなみに話ぶりはなんとなく日本の大御所女優を連想させるものがある。たとえば桃井かおりさんとか。

それぞれの自己紹介つづいて、授業の説明。この授業では毎回一人が冒頭にプレゼンテーションをして、それについて話し合う。グループで、テーマをきめて、レポートを作成。セメストルの最後にグループごとの発表をする。それぞれの学生の話のなかの文法の間違いを直す。

今回も後半はグループに分かれて文章をつくったが、先生から指示されたテーマは「フランスに来て驚いたこと」を「詩」にする、という、これまた大変フランス的なものだった。テーマを指示したあと、先生の姿が見えなくて、どこいったのかと思っていたら、戻ってきた先生の机の上にタバコと財布が。机の向かいにもうひとつ椅子を置いて足をのせ、椅子の背によりかかって、つねにどこかシリアスな雰囲気をかもしだす先生。授業よりも、先生のキャラクターに圧倒されどおしの初授業となった。


口述発表については、
「チーズやワインがおいしい、フランスっていいね、というのは絶対やめて。そういうのはだめ。」といっていた。

この授業ではなにより彼女好みのテーマを選べるかどうかが大きな分かれ目となりそうだ。
彼女の好きなことを逃さずメモするため、次の授業も彼女の発言に大注目だ。

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