2010年4月30日金曜日

お料理学校その2

アランデュカス料理学校3日目。前菜の用意をしているところ。奥に見えるのは西洋ザリガニ。きゅうりは日本のと同じ小さいサイズなので、皮をむかずに使っています。

同僚が書いたメモを盗み撮り。フランスでは野菜の切り方に妙に凝った名前がついています。

短冊切り  ジュリアン
輪切り   ミルポワ
みじん切り ブリュノワーズ
ぶつ切り  ペイザン

参加した同僚は生粋フランス人率0パーセントなので、みんな覚えるのに苦労していました。
とくにブリュノワーズが何度聞いても覚えられない。そういうわけでイラストとともにメモをとっていた同僚の端書きを横着してパチリ。


前菜。マグロのオーブン焼きと西洋ザリガニと海老と季節の野菜のサラダ。
メイン。最終日のメインは料理の鉄人みたいに自分たちで作るように言われました。決められた材料を必ず使う他は、生徒たちが好きなように作ります。写真はこの3日間の研修の成果。鮭のブリック包みオーブン焼きとベシャメル&ブイヨンのソース。地味ですがソースが一番凝っています。写真が縦ですみません。

デザート。ムース・オ・ショコラ。卵なしと卵入りの2種類のムースを習いました。飾りはバナナと木苺とパッションフルーツ。


アラン・デュカスのお料理学校

学校は16区にあります。お呼びでない雰囲気のハイソな内装。受付で出迎えてくれたのはアランデュカス氏。のパソコン画像。

シェフと同僚の女性と受けつけのジョシュ・ハートネット似の素敵男子職員。

近くのマルシェにシェフと一緒に買い物。全部高品質だが超高い。

3日間通ったシェフお気に入りの八百屋さん。日本の大根を発見して一人ひっそり喜ぶ。

八百屋の気のいいおじさんが野菜用ミストのプチスペクタクルを披露してご機嫌なところ。

お刺身にできるくらい新鮮な鯛を焼いてしまいます。2匹丸ごとで45ユーロでした。うーん。刺身で食べたい。

アラは一応捨てないのですが、だしをソースのためにちょっと使って後はゴミ箱へ。日本では鮭の目玉すら食べる、と自慢げに言ってみたらシェフにドン引き。

デザートのいちごのタルトは生地からつくりました。一人ひとつずつ成型したのですが、わたしが一番上手にできた!?ので二つ成型させてもらえました。

前菜。モッツアレラと赤と黒のトマトのミルフィーユ、バジルとバルサミコスのソース。黒っぽいほうのトマトはちょっと熟れすぎていていまいちきれいにできず。

メイン。ピンクの鯛のグリル、春野菜の御飯添え。中央の緑の葉はシブレット。これで一気にフランス料理っぽくなります。でもやっぱり刺身で食べたかった。。。魚料理といってもバターがたっぷりでわたしにはちょっと重いのです。魚はやっぱり和食が一番。とはシェフにはいえないですが・・・。



苺のタルト。中は全部カスタードです。シェフはもともとパティシエからはじめた人でした。逆に料理人から菓子職人になるのは簡単じゃないそうです。カスタードはすごく凝ってたけれどちょっと固すぎな印象。


会社の3日間の研修なので無料、というか給料がでます。身の程知らずなですがよい経験をさせてもらえました。こんな研修なら毎回出たいです。セレブ好みな若社長にこのときばかりは感謝します。ちなみにこれは二日目の写真です。一日目はカメラを持参し忘れました。


2010年4月28日水曜日

研修と論文と。

今週は派遣会社の研修が4日連続であります。先週とあわせると今回の休暇中に6日間の研修があります。今日から3日間料理の技術を磨く講座なんですが、なんと超有名シェフ、アランデュカスの料理学校でフランス料理を教えてもらえます。各研修でいろいろ感じることがありブログにつづっておきたいのですが、あまりにもいろいろ目新しいことが押し寄せるので書ききれません。この研修のおかげで週末あけてからほとんど論文がすすんでいませんが、生涯教育の視点でみると、参加者の振る舞いや先生の講座の展開の仕方などでとても面白い気づきがあったりしてあなどれません。学業と平行で働くのはとてもしんどいですが、得るものはその分多いし貴重な体験をたくさんさせて恵まれていると思います。

2010年4月24日土曜日

precious


NYのハーレムに住む16歳の女性を主人公にした映画です。私の研究は住宅問題に関わる社会学ですが、住宅問題の多くは貧民街の抱える様相のひとつなので、見ておきたいと思いました。パリの場合、一番貧しい人たちは町の外に住んでいるという違いはあるけれど、貧民街の多くの子どもたちが家族や学校など社会集団で多くの困難に出会っているのはかわりありません。



この16歳の少女にも虐待、妊娠、退学、ほとんどすべてといってもよいくらいの問題が彼女に降り注ぎます。目を覆いたくなるような家族からの虐待にも抵抗できない彼女が、オルタナティブ教育に出会って、というか一人の女性教師に恵まれて変わっていきます。暴力という強制的な力で押し込められていた自分の言葉が、あなたの思いを書きなさい、という教師のいざないで変わっていくという物語です。87年のNYという設定ですが、写真の人物が動いて語りかけたり、教師になんとなく後光がさしていたりとこまかな現代的な手法でのエフェクトがやりすぎでなく使われていて、この映画の雰囲気をくずさず、表現力をより豊かなものとしていると思いました。

2010年4月23日金曜日

インタヴュー


インタヴューのためにSAVERNEというストラスブールから30分ほどの小さな町へいってきました。私の研究しているパリの非営利団体のストラスブール支部の活動家の方と面接しました。この団体の活動家の方は例外なくとても情熱的で、ひとつ質問するとあふれ出すように語ってくれます。個人的にもものすごく貴重で豊かな体験です。パソコンに情報をおとせる録音機が研究の三種の神器の一つになっています。

非常に貴重な情報を得られるばかりでなく、非常に親切にしていただいて感謝です。
短い滞在でしたがストラスブールとコルマーを少し観光しました。どちらもとてもすてきなところですぐにでも住みたいくらい気に入りました。

2010年4月19日月曜日

トロワの町

今日はお花見の誘惑を絶って家で論文を進めています。きりのよいところまで書いたのでちょっとご褒美の一休み、楽しげな写真を見返しつつこれを書いています。

よく晴れた日曜日、日帰りで行けるところを探してトロワに行ってきました。東駅から一時間半。木骨の家がたくさん残っている町です。ここに絞るのにオルレアンやルーアンなど他にも日帰りで行ける楽しげな町があることがわかったのでこの旅が日帰り旅行ストリームのはじめの一回となりそうな予感です。フランスに来て4年目になりましたが、すっかり日常化してしまったここでの生活、ふと振り返ってみるとあまり近場の町を知らなかったことに気づいたのです。


ガイドブックには数行くらい載っているのもありますが、まだあまり日本人にはよく知られたところではないようです。印象としてはとにかく古い!ということ。写真の上からワイン店の看板、表札のようなものが読み取れないくらい古くなっていてもとはなんだったかわからない今は美術館、もとは教会らしき15世紀の建造物。3番目のはこれで大丈夫なのかしらと心配になる応急処置がされている家。古すぎて支えが必要な家、傾いている家がいくつもありました。最後のはコルクの形の町のちょうど真ん中辺りに位置するメリーゴーランドのある広場。









このアングルはトロワの観光局も使っているだけあって、見ごたえのあるトロワらしい町並み。電車の行きかえりを勉強に使うためにミニノートPCを持参していったのはよかったのか悪かったのか、歩き回ったのでへとへとになりました。ありがたいことにあちこちに公園があったので今年初の公園の芝生でお昼寝を敢行。

ちなみにここの町の名物料理のアンドゥイエット。日本人はたいてい苦手ですね。この怖いくらいの古いところと癖の強すぎる名物料理のために日本人には人気が出ないということなのかもしれません。






2010年4月8日木曜日

復活祭



復活祭はキリスト教徒にとってはもっとも大切な宗教行事です。クリスマスよりも重要だというのはこの日にイエスが復活したからなのですが、日本では移動する祝祭日であることも関係してあまり知られていませんね。フランスに限らずでしょうが、卵とウサギのモチーフが町にあふれます。農場やgiteなどではたまごさがしのイベントが子どもむけに用意されていたり、幼稚園からは子どもたちがチョコレートを入れるかごを工作してもちかえる姿をよくみかけます。


とても敬虔なキリスト教徒の人はキリスト教暦のイエスが十字架にかかった日にあたる日、つまり復活祭の3日前の夕食では肉も魚も食べずに質素に済ませるそうです。

昨日はめずらしく水曜日にいつものお宅でシッターを急に頼まれていってきました。復活祭あけだったので子どもたちはにわとりやたまご、うさぎをモチーフにしたチョコレートをたくさん贈られて、プレゼントまでもらってご機嫌でした。カラフルな銀紙にくるまれたたまご型のチョコレートを一袋いただきました。たまごは生命の象徴ということでなんとなくわかりますが、うさぎは多産だということで後付的にモチーフ化されたと聞いたことがあります。チョコレートは、、、、ただ単に大好きなので、きっとなにか理由をつけて食べたいだけかと思われます(笑)。黄緑色の芝生に卵とうさぎ、という構図をみると春がきた、という感じがするようになりました。日本の桜のように春の到来を感じる出来事でもあります。

最近なわとび狂のここのお宅の女の子はうさぎのようにぴょんぴょん飛べるようになっていました。




2010年4月3日土曜日

なわとびのススメ

           ブリュッセル楽器博物館

ロマンちゃん(仮名です、私がシッターをしているフランス家庭の6歳半の女の子)は最近なわとびに夢中です。

昨日は特訓する!といってとくに大張り切り。私は12、345!(ちょっと変なタイミングなんですが彼女にいわれたとおりにしました)と掛け声をかける役と何回飛んだか数える役を任命されたので小一時間ほど監督してました。

日本だと幼稚園で寒い時期の屋外の活動としてなわとびを取り入れているところが多いので、小学校一年生ともなるとかなりマスターしている人が多いんですが、フランスはあまり学校では縄跳びをやっていないようです。アイちゃんもこのたびがはじめてらしく、ばたん、どたん、と典型的な「なわとびビギナー」な飛び方をしています。無駄な動きが多いので4回くらいが限界です。でもすごい熱意でがんばるのでいくつかコツを伝授しました。すごくがんばりやさんで、なんと猛特訓後は10回以上飛べるようになりました。

なわとびに取り組む姿勢はその子のなにかに打ち込む力、集中力、努力家な面などいろいろな側面がものすごくよく見えます。もちろん体力増強という効果やリズム感への刺激もものすごくあります。でもなにより大事なのは自分で10回飛ぶ!と目標を立ててそれをめざしてがんばる。そしてできるようになって自信をつける。というプロセスです。彼女たちにとっては大きな成功体験。こうして自信をつけていくと、育ちのプロセスで次々に出会う新たな困難にも進んで取り組む力がすでにあるので、いつも乗り越えてどんどん成長していきます。子どもの遊びとしてなわとびは侮れません。子どものなわとびにはある程度重みのあるのが飛びやすいので、ビニールの細いなわとびよりも本当の縄を使ったもので長さ調節がしやすいものがよいと思います。

ちょうど先日ベルギーのホームステイ先の5歳の女の子もなわとびブームだったのでつい書いておきたくなりました。そうそう、二人の共通点をみつけたんですが、二人とも、なわとびを飛ぶ前に自分なり「お祈り」というか「おまじない」をするんですね。この自然発生的なお祈りって。子どもが、というか人間がもともと見えないものを信じる力を持ってうまれてきていることを示しているようで面白いと思います。









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