2009年4月10日金曜日

イースター休暇



フランス、パリ近郊の公の学校は今週末からイースター休暇になります。フランス語では復活祭はPâqueです。今年は4月12日、復活祭の翌日は祝日で仕事は普通お休みです。復活祭が日本人の感覚では金曜に学校が終わって、土曜日から休み、ですが、フランス人の感覚なのか、フランスではおたよりや掲示板には学校が終わった瞬間、つまり金曜の夜から、と書かれることがよくあるので慣れるまではちょっとややこしいです。地域によってZONE A とか Bとかが決まっていて、期間に多少の差があったりします。

私の見ている子どもも、木曜日にイースター(復活祭)にちなんだ作品を幼稚園から持ち帰ってきました。かごの中には卵形のチョコレートやひよこ形のあめが入っています。私は子どもにチョコレートをあげるのは好きではないし、日本ではクッキーにチョコチップを入れるのですらご法度な幼稚園に勤めていたので、既製品のお菓子を子どもに配るなんてちょっとびっくりですが、フランスの普通の幼稚園ではおやつにチョコレート、というのは何の抵抗もないようです。私はもっと素朴な感じのものが好きだなぁ。
親受けを考えて、工作物の見栄えをよくするためなのでしょうか、派手な色使いもいつも気になってしまいます

主の復活を祝うイースターは、実はクリスマス以上に意味のあるキリスト教最大の行事です。卵は命の象徴で、イースター付近にはたくさんの卵型のチョコレートがパン屋さんやスーパーに並びます。とはいえ日本のクリスマスのように、まじめにお祝いする家庭はあまりないようです。イースターといえば、かわいいショコラとバカンス、といった風です。


イースターの日程の決め方はなかなか複雑で、毎年変わります。これが日本でイースターがなじまない理由のひとつだという意見を聞いたことがありますが、どうなんでしょう。


復活祭(イースター)の日程の決め方

(1) まず、春分を計算の基点にします。

(2) その春分の後の最初の満月を探します。

(3) その満月の後の最初の日曜日が復活祭になります。

(4) 復活祭の前40日間を四旬節といいます。これはキリストが荒野で断食をした40日間になぞらえたもので、この間は肉食を絶ちます。

(5) 四旬節が始まる日(水曜日になります)を「灰の水曜日」といい、その前の数日間を謝肉祭(カーニバル)といって、大騒ぎをします。

※春分の日程は時差の関係で国によって違ってしまいます。そのため各国ごとにこの計算をすると、国によって復活祭の日取りが1月違ってしまう場合が出てきます。それも不都合なので、世界中のキリスト教徒が一緒にお祝いできるように、春分は教会では3月21日に固定で計算することになっています。


ヨーロッパ各地で行われる春のカーニバルも、謝肉祭といって、この暦によっているんですね。

私はどうもこの頻繁にやってくるフランスのバカンスのリズムに慣れなくて、いつも直前までどうすごそうかと悩んでしまいます。学校もアトリエもお休みになるので、秋以降のお仕事について考えたり、学校の課題に手をつけたり、バカンス終了と同時に出かけるスペインへの旅の予習などしようと思っています。

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