今日はおしゃべりサロンと銘打って子育て勉強会を開きました。
おしゃべりサロンの様子
13時からと15時から、各1時間半ずつ、合計11名のお母さんが参加、2組にわかれて2回開きました。シッターにあたったメンバーの方、この日のために来てくださったシッターの方、どうもありがとうございました。おかげで、腰をすえてじっくりとお話することができました。
今回テーマは「子どものほめかた叱り方」ということにしました。これは主催者の方と相談して決めました。子そだてに、たった一つのよい方法なんてないのに、なんだかHOW TOものっぽくってどうかな、と思っていましたが、「叱り方」というのはお母さん方にとって、かなり気になるキーワードなんですね。
話の内容は、ちょっと脱線しつつも、「叱り方」に関してがとても多かったと思います。反対に褒め方については意見ゼロ。親子の日常ではかなり叱る・叱られる回数が多く、皆さんこれについて頭を悩ませていらっしゃるようでした。
考えてみれば、それは無理もないことです。ずーっと一緒にいると、人間だれしも良いところばかりではなく、むしろ悪いところに目がいってしまって気になって仕方ない野ではないかと思います。この人のここをなんとかしたい、と頑張ってみるけれど、でも余計悪い結果になって悪循環。ご夫婦同士、恋人同士にだってよくある話ではないでしょうか。そう考えると、相手が子どもっていうだけで、子育て論の枠をこえて、これはもうコミュニケーション論でもあるんですよね。とくに親子は同じ遺伝子をもっているし、もともと一体だったわけですし、どうしたって似ているところがありますから、余計難しいのでしょう。
自分の嫌な一面をわが子の中にみつけて、つい叱りたくなってしまう、というのもよくあることです。
悪いところを叱るよりは、良いところを伸ばす
それなら、思い切って逆転の発想で、ネガティブな部分を直そうとするのではなく、ポジティブな部分をのばしてあげることに重点をおいてみませんか?
「褒める」でも「叱る」でもない感覚:丸ごと受け入れていることを伝える
・その裏にある大人の価値観をまず確認
でも「おにいちゃん(おねえちゃん)さすが!」という褒め方は、よくないときいたことがある、というお母さんもいらっしゃって、ではどんな褒め方がいいのか、という話になりました。上の褒め方があまり、好ましくない、というのはまさにその通り。子どもによい兄(姉)であるべし、という無言の圧力、親の価値観のおしつけが感じられるからです。子どもはお母さんに愛してもらいたいので、お母さんが理想とする子どもになって、「いいこね」といわれたいがために必死に、親の思う「いい子」になろうとします。褒めるときは自分が何を良しとするのか、どこを理想とするのか、という親の価値観が非常に深くかかわってきます。子どもを褒めるときにはそのあたりまでよく考えないといけないので、なかなか難しいですね。
・子どもに与えてもらっているものを考えてみる
とかく、小さなわが子に対しては、「何かしてあげる」、というつもりになることも多いかとおもいますが、「叱る」「褒める」どちらも親が子どもになにかをしてやる、という行為をさす言葉で、実はどちらも好きではないのですが、「叱る」にばかり注意が行きがちなお母さんには、いいところをのばす、という視点をもてるように、とおもって「褒める」ことも同じくらいしたほうがいい、と話しました。しかし、子どもが一番親に欲しているのは丸ごと受け止めてもらうことです。自分自身だって、弱いところ、嫌なこころがありますよね?子どもだって、親だって完璧ではありません。すぐに遊び相手に手を出してしまう子を叱るお母さんだって、人間関係がうまくいかずに悩むこともあるでしょう。完璧でない私、いろいろなことが大人になっても器用にできない私なのに、子どもはそんなお母さんでも親として丸ごと受け止めてくれているのです。お母さんも、子どもが自分の理想とする子どもと違っていたって、まるごと受け止めて欲しいと思いますし、丸ごとを受け入れていることを子どもにわかりやすくシンプルに伝えて欲しいと思います。
次回のテーマは「子どもと楽しく食事をしていますか?」です。
8月23日の夕方からの予定です。
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