2008年8月8日金曜日

おしゃべり会「親のストレス、子のストレス」

8月8日(金)の外遊びの会の活動内容の記録です。


10時半から11時半までwolvendael公園での外遊び。
午後、おしゃべり会をしました。おしゃべり会は

「親のストレス、子のストレス」


がテーマでした。はじめてお会いした方も多かったにもかかわらず、皆さん気さくにお話してくださったので、最後までとてもなごやかな雰囲気で、濃い時間を過ごすことができ ました。ご参加くださった方、私の拙い話におつきあいくださりほんとうにどうもありがとうございました。以下にまとめました。感想などお気軽にお寄せください。





これは去年の夏のwolvendael公園の風景です。天気はこんな感じでした。レインコートで雨のお散歩を楽しんでいるのは外遊びの会の子どもたちです。ちょっとくらいの雨ならレインコートを着て外に出かけます。雨の匂いや音、雨にぬれていっそう美しい緑の公園を散歩するのも楽しいものです。



さて、おしゃべり会には未就学児、未就園児の保護者9名と私の計10名が参加しました。

お弁当を食べながら、日本とベルギー、フランスの幼稚園のすでにおしゃべりが始まり、そのままおやつ休憩を挟んで午後3時まで。あっという間に時間が過ぎました。


参加者の方々は当事者だけあって、ご自分の感じているストレスについて、日常生活の様子を多くの方がリアルに語ってくださいました。


以下、事前に参加者みなさんに考えていただいた質問にあてはめながらまとめてみました。

子どもとの生活の中でストレスを感じるとき

・食事にものすごく時間がかかる。皿を下げようとすると怒る。
・他のこどもに手を出してしまう。
・エネルギーがあり余って困る。
・寝かしつけるとき
                   
ストレスの原因

・できるのにやらない(一人で食べられるのに食べない)
・他の子どもに手を出すので困る
・エネルギーがありすぎてつきあっていると疲れる
・長い時間腕や胸をさすられ続ける                                

ストレスをなくすにはどうしたらいいと思うか?(問題にどう対処しているか)

・いろいろ工夫はするものの効き目が無い。一人で出来ることも、やってほしいと子どもが言うときは手伝ってあげてよいのだろうか?
・どうしたいいのかわからないのでずっとストレス。
・食べ終わるまでそのままにしておくがどうしたらいいかわからない。
・もって生まれた気質なので、なるべく友達とエネルギーを発散させられるように遊ばせるようにしているがどうにかもっと落ち着かないかとは思っている。
・つい手をはらってしまうが、後にトラウマにならないかと心配ではある。親がとことん我慢すればいいのか?
                                
ということで、一時的なことよりも、日々繰り返し現れる「子どもの困った生活態度」が、長い間改善されないことによりストレス状態にある方がほとんどでした。


お話を聞きながら、子どもの側のストレスに目を向けて解決の糸口を考えていきました。
ほとんどのケースは、お母さんにとってのこどもの「気になる生活態度」「問題行動」の裏側に、「お母さんにもっと甘えたい」「愛情を確認したい」という子ども側のストレス(愛情に対する欲求不満)があるように感じられました。

とはいっても、みなさん子どもに愛情を注いでいないようには決して見えないのです。むしろ外遊びの会に参加されるくらいですから、自分の子どもにとって良いことことをいつも考えている愛情たっぷりのお母さんたちだと思うのです。

では、なぜ子どもたちはもっともっととお母さんを求めるのでしょうか?

根拠はありませんが、幼稚園でたくさんの子どもをみてきた先生たちの意見が一致したことがあります。それは「子どもの『愛情の器』の大きさは人それぞれ」ということ。もしくは器の100パーセントで満足する子もいれば、50パーセントでも満ち足りる子、120パーセントでも満足しない子がいるということです。親が「もうこれくらいで充分だろう」と思ってもこどもが「充分愛情を受けた」と思っていなければ、その子は欲求不満なわけです。

実際、参加した方のお子さんのなかには一時間くらいなら平気で本を読んで静かに遊んでいる子もいれば、「この子と居るときは一人の時間なんて絶対に持てない」というくらいべったりな子もいて、もって生まれた気質がそれぞれの子にあることは満場一致でした。

「ではもっと付き合ってあげるのがいいの? さすがに付き合いきれない。くたくたになってしまう。」

という声もあがりました。

私はお母さんが頑張りすぎたり、無理をすることは、後で疲れてよくない結果になったり、長く続けることができなくなってしまうことにつながると思います。完璧なお母さんなんていませんから、無理をせず、出来るところからはじめる、くらいのつもりで根気よく子どもと付き合っていくほうがいい結果になるのではないかと思います。


それから日常的ではないけれど、

「一体どうしたらいいのかわからなくて困っている。」
「こうかな?と思って対応しているけれど本当にこれでいいのか自信がない」

というさまざまな生活場面でのお母さん方の悩み、質問もたくさんでました。以下に思い出せる範囲で参加者の声をまとめてみました。

私は「親がストレスを感じているとき、子どももストレスを感じている。」という視点を前提にして、親がストレスを感じているときの子どもの側のストレスに ついてそれぞれのケースで推測できる限りのところをお話しました。(クリックして質問への答えに飛べるように準備中。)



どんなストレス(悩み)も「子ども側のストレス」を親が改善したり、やわらげたりすることで、状況が良くなるはずです。たいていの場合、子どもの気になる行動、問題行動は、じつは子どものストレスの表れで、無意識のサインともいえます。でもそこになかなか気がつけないために行き詰っているお母さんたちがストレスを感じているということではないでしょうか。

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